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ジャッジマン八代英輝氏、河村勇輝の「疑惑ファウル判定」めぐり私見「ぼくたち弁護士も…」

日刊スポーツ 2024年7月31日 17時17分

八代英輝き弁護士は31日、TBS系「ひるおび」(月~金午前10時25分)に出演し、パリオリンピック(五輪)のバスケットボール男子で、開催国フランスに延長戦の末、90-94で敗れた日本をめぐる審判の判定の不可解さに関して、弁護士である自身の立場に置き換えながら言及した。

試合は、残り16秒で日本が84-80とフランスを4点リードしていた際、フランスの選手が3点シュートを打った際、河村勇輝(23)がファウルを取られ、フリースローを与える形に。ともに決められて同点に追いつかれ、日本はその後、延長の末に敗れた。

河村がファウルをとられた際の判定については、相手選手には触れていないとして、SNSで「世紀の大誤審」などと疑問や批判が拡大している。

一方、この判定の背景について、リモート出演したバスケットボールアナリストの佐々木クリス氏が、独自の視点で解説。佐々木氏は、ファウルを取られる前に、河村が相手選手の腰に左手を付けていたことに触れ「腰を押したかどうかは定かではないし、ぼくの見る限りでは流してもいいような接触の範囲」とした上で「(審判は)最初はシュートに影響がないほどの接触と思ったかもしれないが、(相手選手が)空中で体勢を崩したことが、さかのぼって(笛を)吹かないと、と思わせた可能性もある」「レフェリーの中に、判断となる要素が、ふたつ生まれてしまった。(河村は)ここは、むしろ(相手に)背中を向けてでも、もしかしすると(相手に)3ポイントの成功を許容した方がよかったかもしれない」などと分析。3点を取られても、1点を与えないプレーの選択肢もあったとの認識を示し「残り10秒で日本ボールでスローインで、相手はあわてて、ファウルをもらって…。また河村選手がフリースローを決めるだけの力はあったと思う」と指摘した。

番組MCの恵俊彰は「クリスさんの丁寧な解説で、いろんなことが見えてきた」と指摘。「ジャッジマンとしていかがですか」と感想を問われた八代氏は「ちょっとは話は変わりますけど、僕たち弁護士も、事件を担当する時に、裁判官に判断を委ねることになったという時点で負けだ、という言い方をするんです。自分たちがコントロールできない不確定要素の命運を委ねてしまった時点で、自分たちは負けだということを言うことがある。クリスさんがおっしゃることは、すごいよく分かる」と、納得したようにうなずいた。

「相手は4点をとるしかないわけですから。そうなると、3点プラス1点、ですよね」とも口にした。

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