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【宝塚】本拠地大劇場での新人公演11カ月ぶり今日1日復活 理事長が改革進ちょく語る

日刊スポーツ 2024年8月1日 5時0分

宝塚歌劇の兵庫・宝塚大劇場での新人公演が8月1日、昨年9月以来、約11カ月ぶりに上演される。

宝塚歌劇団の村上浩爾理事長(57)が7月31日、取材対応し、劇団改革の進捗(しんちょく)状況などを説明。稽古日程を多めに確保することで、負担の軽減をはかるなどの改革が浸透し、再開することを決めたなどと説明した。

劇団では昨年9月末に、宙組団員が転落死。死亡の背景をめぐって、遺族側と協議を重ね、劇団は今年3月28日、パワーハラスメントを認めて急死団員の遺族と合意書を締結し、謝罪した。

一方で、もうひとつの背景には、入団7年目までが出演する新人公演で、団員は7年目の「長の期」と呼ばれる立場で、心身ともに大きな負荷がかかっていた状況もあった。

新人公演の稽古は、本公演の幕が開けてから本格化することで、新人公演世代には、宝塚公演の開幕後には、新人公演の稽古が同時進行する形になる。村上理事長もこの日、「やっぱり負担が大きかった。それは認識しております」とし、衣装の手配、小道具など、スタッフが担える仕事を分担するなどし、業務を見直したという。

新人公演は、舞台人としての基礎を学ぶのにも重要な場。村上理事長は「生徒の今後、将来においても、舞台に立つにあたっての大切な場」と位置づけ、宝塚での新人公演復活の道を探ってきたという。

本公演の年間公演数を減らして、オフ期間を増やしたのと同じように、新人公演の上演日も、開幕日から後ろだおして稽古日程を確保した。

「今まで(本公演の宝塚開幕から)18営業日目ぐらいをメドにやってきたのですが、23営業日ぐらいを目標に、しっかりと日程を確保しました」

本公演は宝塚で上演の後、東京宝塚劇場での上演になり、東京での新人公演は日程に余裕があり、昨年9月以降も継続されている。

村上理事長は「明日(1日)から宝塚、東京と両方で(新人公演を)させていただきますが、この仕組みについては継続し、改善していきたい」。

宝塚大劇場では昨年9月7日上演の月組公演「フリューゲル-君がくれた翼-」以来の新人公演が復活。1日に雪組公演「ベルサイユのばら -フェルゼン編-」が上演される。

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