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歌手の園まりさん死去 80歳 急性心不全 代表曲は「逢いたくて逢いたくて」「夢は夜ひらく」

日刊スポーツ 2024年8月1日 10時18分

歌手で女優の園(その)まりさん(本名・薗部毬子)が7月26日に急性心不全で都内の病院で亡くなっていたことが1日、分かった。日本歌手協会が発表した。80歳だった。通夜・告別式は園さんの意向で近親者で執り行ったという。

発表によると、園さんは2008年に乳がんを発症し手術したが19年に再発。闘病生活を続けながらも中尾ミエ、伊東ゆかりと「三人娘」のコンサートやテレビなどに出演していた。昨年10月に開催された「日本歌手協会第50回歌謡祭」には出演予定だったが、体調不良で入院。復帰するために治療に専念していたという。

園さんは1956年、本名の薗部毬子名義で、童謡歌手としてデビュー。60年にNET(現テレビ朝日)「あなたをスターに」で優勝後、62年「鍛冶屋のルンバ」でレコードデビュー。同年7月フジテレビ「レッツゴー三人娘」で中尾、伊東と「スパーク3人娘」を結成し日本テレビ系「シャボン玉ホリデー」などに出演し人気となった。ささやくように語りかける独特の歌唱が特徴で代表曲としては「何も云わないで」「逢いたくて逢いたくて」「夢は夜ひらく」「何んでもないわ」「愛は惜しみなく」などがある。「逢いたくて-」は同名で映画化され、自身が主演した。

NHK紅白歌合戦には63、64年に三人娘で、65~68年はソロで6回連続で出場した。また66~67年にかけてマルベル堂のブロマイド売り上げで2年連続で女性歌手第1位を獲得した。その後、ドラマ、CM、バラエティー、舞台とマルチタレントとして活動を続け、04年からは「三人娘 復活コンサート」全国ツアーを開催。19年には「日本レコード大賞」功労賞を受賞している。ブログも今年4月まで更新を続けていた。

日本歌手協会では、8月21日放送のBSテレ東「プレイバック日本歌手協会歌謡祭」(午後5時56分)で園さんを追悼する特別番組を放送予定だという。

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