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長嶋一茂「闇はあるんでしょう」審判判定めぐり「スポーツ界の怪しい所も改善を」の専門家指摘に

日刊スポーツ 2024年8月1日 15時47分

元プロ野球選手でタレント長嶋一茂(58)は1日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、パリオリンピック(五輪)で審判の判定や選手の対応をめぐり、SNSで誹謗(ひぼう)中傷が相次いでいることについて、持論を交えながらコメントした。

今大会では、日本勢でもたびたび起きている審判の微妙な判定内容や、試合に敗れるなどした選手に対し、批判や心ない投稿があり、番組では国際オリンピック委員会(IOC)が初めて、選手の心のケアを行うスペースを選手村に開設したことを報じたほか、選手がリラックスできる環境が整えられたり、今後4年間、70の言語による相談窓口も設置され続けることも、現地から伝えられた。

解説で出演したスポーツライターの小林信也氏は「実はスポーツ界は残念ながら審判のミスは多く、ぼくは毎日イライラしているが改善できていない」と指摘。「前の(東京)五輪では金権体質が問題として認識されたけど、今回は審判が権力を持ちすぎじゃないの? 違うフェアな試合の仕方はないの?ということを考える、ひとつの機会になればいいと思っている」と、問題提起した。

そうした中、一茂は「誤審」批判をめぐり「審判も人間なので間違いはある。間違いを減らすために機械の導入があったほうがいいと思う。機械で見分けた方が確実に誤審は少なくなる」と訴えた。「そこまで機械が進化してこなかったから、これまで導入は見送られた部分はあるが、今はそういう時代ではない。機械の導入は絶対にした方がいい」と訴えた。一茂は7月31日の同番組出演の際にも「AIがこれだけ発達している。判定もAIに任せた方がいい」と主張している。

「不可解判定」とSNSで審判への批判が相次いだ、バスケットボール男子の日本-フランス戦での河村勇輝のファウルをめぐり「審判は(河村の)後ろにいて、相手選手はデカいが河村さんは小さい。河村さんは(審判は)見えていないですよ」と主張。また、1日未明に行われた柔道男子90キロ級決勝で、村尾三四郎(23)が、ラシャ・ベカウリ(24=ジョージア)に敗れ銀メダルとなった試合での村尾に対する審判の判定についても「誤審だと思うし、VARを見たら『技あり』と思う」と主張し「ビデオ判定した方が確実で、そういうもの(誤審)をなくしていくことが、誹謗(ひぼう)中傷を防ぐ1つの手だてではないか」とも提案した。

この意見に、解説の小林氏は「一茂さんのおっしゃるように、機械の導入は絶対」とした上で「審判団がビデオを見て、協議をした結果、えーっ?なんていうことがある。なんでビデオ見てその結果なのと。その裏にある、スポーツ界の怪しいところもちゃんと改善していかないと良くならない」と、私見を口にした。

一茂は「そっちは小林さんに解決してもらわないと。ぼくらはそこまでは見れない。それはあるんでしょう。そういう闇が…」と応じた。

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