Infoseek 楽天

尾上右近 寺島しのぶの長男尾上眞秀と「新しい景色」 自主公演「研の會」で“親子”で共演 

日刊スポーツ 2024年8月2日 17時0分

歌舞伎俳優尾上右近(32)が2日、大阪市内で自主公演「研の會」(8月31~9月1日、大阪・国立文楽劇場)の取材会を行った。

今回は「摂州合邦辻 合邦庵室の場」「連獅子」を披露する。「連獅子」では尾上菊五郎の孫で俳優、寺島しのぶの長男尾上眞秀(11)と共演する。

「研の會」を大阪で開催するのは初めてとなる右近は「今までの人生で一番、気合が入っている」と意気込んだ。

これまで「連獅子」では4人の親獅子(市川團十郎、市川猿之助、尾上松也、尾上菊之助)のもとで「仔獅子」を演じてきたが、今回は初めて親獅子を勤める。

「4人の先輩の親獅子で仔獅子で勤めて経験し、学んだものを後輩に受け渡す機会があっていいなと思った」

今回、「仔獅子」を勤める眞秀について「(屋号が)同じ音羽屋で、お父さんが歌舞伎俳優ではないというのは、非常に近い感覚を抱くことがあった」と打ち明け、「何かを受け渡したい。親獅子をやるのなら、(子獅子は)眞秀さんしかいないとオファーした」と話した。

すでに5月からけいこは始まっている。「つらくてやめたいと思うところまでいって、乗り越えたときに『やっぱり好きだな』『やり続けたい』という1つの覚悟が見つかった気がする」と自らの経験を踏まえて、眞秀に「楽しいとラクは違う。楽しみ、苦しみを乗り越えて本当の“楽しさ”をつかむことを少し感じてもらえればうれしい」と熱く語った。

眞秀と“親子”を演じることで「新しい景色を見ることができるんじゃないかな思っています」と新境地を目指す。

この記事の関連ニュース