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パワハラ疑惑の兵庫知事が銀メダルの柔道・村尾三四郎ねぎらう「最後まで戦い続ける姿勢に感銘」

日刊スポーツ 2024年8月2日 17時59分

パワハラ問題の渦中にある兵庫県の斎藤元彦知事が1日、県にゆかりがあり、パリオリンピック(五輪)柔道男子90キロ級で銀メダルを獲得した村尾三四郎(23=JESグループ)の健闘をたたえるメッセージを県の公式サイトに寄せた。

斎藤知事は「パリ2024オリンピック競技大会で、初出場の村尾三四郎選手(柔道男子90kg級)が銀メダルを獲得されました。決勝では果敢な攻めの柔道を展開され、惜しくも金メダルはなりませんでしたが、最後まで戦い続ける姿勢に感銘を受けました」とコメント。「中学校時代を姫路市や福崎町で過ごされ、今日につながる柔道の基礎を磨かれたと伺っています」と紹介しながら「今回の銀メダルを糧に、さらなるご活躍を県民一同、応援しています」とエールを送った。

村尾は順調に勝ち上がった決勝で、前回21年の東京五輪王者ラシャ・ベカウリ(24=ジョージア)と対戦。先に大内刈りや内股で攻める展開から、密着する相手に谷落としを仕掛け、幸先よく技ありを奪った。しかし、すくい投げで追いつかれると、残り30秒で繰り出した内股が、微妙判定でポイントつかず。残り4秒で技を掛け合った際、相手の小内刈りが決まって力尽きた。

斎藤知事は先月29日には、柔道男子66キロ級で連覇した阿部一二三(26=パーク24)に向け祝福のコメントを発表。翌30日には、馬術の総合馬術団体で92年ぶりメダルとなる銅メダルを獲得したうち、神戸市出身の北島隆三(38=乗馬クラブクレイン)の名をあげて祝福した。

斎藤知事をめぐっては、パワハラ疑惑などを告発する文書を作成して懲戒処分を受けた元県西播磨県民局長の男性が今月7日に死亡。「死をもって抗議する」などの趣旨を記したメッセージも残していたことがわかった。また文書の中で、業務を理由に療養中とされていた職員の男性が4月に死亡していたことも分かっている。斎藤知事はこれまでに一貫して辞職を否定し、百条委員会や第三者委員会の調査をすすめる意向を示している。

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