元競泳五輪日本代表の俳優藤本隆宏(54)が3日、競泳200メートル個人メドレーで7位となった瀬戸大也(30)ついて、日刊スポーツの取材に応じた。
藤本自身、88年ソウル五輪の200、400メートル個人メドレーに出場。92年のバルセロナ五輪では、400メートル個人メドレーで日本人初のファイナリストとなっている。
瀬戸とは連絡を取り合う仲で「試合前にラインを送った」という。
「自分も400と200に出たけど、200は正直諦めていた部分もあったので、悔いが残ってしまったんです。だから、『悔いが残らないように頑張ってください』と送ったら、『全力で最後まで頑張ります』と返信をいただきました」
決勝レースについては「映像を見る限り、最初のバタフライで下半身が沈んでいました。体が重かったのかもしれない」とし、「本人も平泳ぎから行きたいと話していましたが、エンジンがかからない感じだったので、本調子ではなかったのかもしれません」と感想を語った。
瀬戸にラインを送った際、「勝手に、これが最後のオリンピックかなという思いがありました」と告白。だが、「レースを見ていてまだまだやる気にも見えたので、次のレースにつなげて欲しいですね」とエールを送った。
また、優勝したレオン・マルシャンの強さの秘密は、平泳ぎにあると見たという。
「メドレーの中で自由形、背泳ぎ、バタフライは一緒のカテゴリーですが、平泳ぎは全く別のカテゴリーなんです」と説明。「それをバタフライと平泳ぎで優勝しているのが信じられないことです」とし、「全種目で優勝できるかもしれない怪物が現れた」と驚きを隠せなかった。
藤本は、東京・よみうり大手町ホールで10月に開催される舞台「罠」に出演。また、同じく10月、東京・すみだトリフォニーホール大ホールで開催されるJOC主催「オリンピックコンサート2024」では司会を務める。
さらに、09年に出演し出世作となったNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の再放送(9月8日放送開始)も決まっている。