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【柔道】「そこで90超になるかなー」柔道団体混合代表戦、解説穴井隆将氏の言葉にSNSも同意

日刊スポーツ 2024年8月4日 8時24分

3日(日本時間4日)に行われたパリオリンピック(五輪)柔道混合団体戦決勝で、第1シードの日本は、開催国フランスに敗れ、2大会連続の銀メダルとなった。この試合の生中継で解説を務めた、元五輪代表で天理大監督の穴井隆将氏(39)は試合後、試合の行方を決定づけた代表戦が男子90キロ超級になり、日本の斉藤立(22)と、男子100キロ超級の金メダリストで、フランスの英雄テディ・リネール(35)が対戦したことについて、複雑な思いを吐露した。

決勝では、場内が完全アウェーの中、フランスと対戦した日本は終盤追い上げられ、3-3の同点に。代表戦は、それぞれの階級の数字がクルクル回る「デジタルルーレット」の結果、男子90キロ超級に。斉藤はリネールに対し2度目の挑戦だったが、無念の一本負けとなった。

穴井氏は試合終了後、無念の表情をみせる斎藤の映像が流れる中、「圧倒的優位な展開ではあったんですけど、斎藤選手に、まだそれを背負えるものはやっぱりなかったかもしれませんね。確かに、希望は見えましたけど」と、コメント。アナウンサーから「フランスは…リネールは…穴井さん、やはりリネールでした」と話しかけられると、「そこ(代表戦)で90超になるかなあー。なんでそこになるかなあー…。やっぱり彼はそういうものを持っているんですねえ…」と、うなるように語った。

SNSには「思わず出た本音だと思うが、日本国民全員が思っただろうな…」「解説の穴井さん、延長のルーレット、あそこで90キロ超級になるかなー??とゆー素直なコメント、全世界の人が思っている疑問。TVを通して言ってくれてほんまありがとう」などコメントが寄せられた。

一方で穴井氏は「みんな、一生懸命やっているんですよ。みんな戦ったんですよ。もう、あと少しだったのにな…あと1歩が遠い…だれも責められません」とも指摘。試合後のインタビューで、阿部一二三(26)が「みんながつないでくれた、いい流れ、いいバトンだったのに、そこをものにできず、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と涙ながらに話した後では、「申し訳ないと言わないでくれ。本当に、戦ってくれましたからね…勇気と希望をもらいましたし、本当にお疲れさまですよ。頑張りましたよ」と、ねぎらいの言葉をかけた。

表彰式後にインタビューを受けた選手たちの反応を問われた際には「充実した表情だった。課題もあると思いますがただ、前を向いていた、みんな前を向いていた。そこに救われましたね」と、語った。

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