Infoseek 楽天

鈴木亮平、有村架純と兄妹役で初共演「誰よりも妹を愛する兄」来春公開の映画「花まんま」

日刊スポーツ 2024年8月7日 6時0分

俳優鈴木亮平(41)が、来春公開の映画「花まんま」(前田哲監督)に主演することが6日、分かった。有村架純(31)と兄妹役で初共演。大阪の下町で2人きりで暮らす兄妹の不思議な体験を描く。

05年に第133回直木賞を受賞し、代表作品となった朱川湊人氏の同名短編集が原作。「花まんま」は子どものままごと遊びで作った“花のお弁当”を意味し、大切なひとへ贈り届けるキーアイテムとなる。早くに亡くした両親との約束を守るため、たった一人の妹の親代わりとして生きる熱血漢の兄・加藤俊樹を鈴木が演じる。有村は俊樹の妹で結婚を控えるフミ子を演じる。妹の結婚が決まり、親代わりの兄の肩の荷が下りるはずだったが、フミ子はある秘密を抱えていた。

同作は「九十歳。何がめでたい」が大ヒット中で「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」など心の揺れ動きに対する繊細かつ誠実なまなざし、豊かな表現力にも定評がある前田哲監督がメガホンを取る。

鈴木は「兄妹の絆はもとより、親と子、家族がそれぞれを強く思い合う姿を描いた胸に迫る作品。時代が変わっても僕たちが『結婚』というものに感じる不思議な感情の正体を、自分でも見つけてみたいと思って臨みました」と明かした。

鈴木演じる俊樹には「ぶっきらぼうですが、誰よりも妹を愛する兄。若くして両親を亡くしているので、大切な人に今日会えなくなるかもしれないということを誰よりも実感している人間です」と振り返った。

妹役の有村とはともに関西出身。「ネーティブの言葉で演じられることの喜びを改めて実感する、楽しい撮影期間でした。同じ関西人である有村さんや前田監督ともたくさんコミュニケーションを取り合い、『花まんま』の世界を一緒に作り上げることができたと自負しています」とコメントした。

有村は「ただ大切に思うそれぞれの心がおかしくて温かくて。兄やんとの日々はとても不思議でした。生まれた時から一緒にいるような、本当ならないはずの兄やんとの時間がそこにはありました。花まんまが導く大きな家族の物語。皆さんに届くと良いなと思います」とアピールした。

同作では小説にある小さな兄妹のその後も描いた。国民的俳優の兄妹役に前田監督は「数十年も一緒に暮らしてきた本当の兄妹のように、スクリーンの中で存在しています」。原作の朱川氏も「原作をそのままに生かしつつストーリーを膨らませ、見事に世界を広げていただきました。私の手が届かなかったところにまで気持ちが届いていて、原作者冥利(みょうり)に尽きるというものです。出演者の方々には期待が高まるばかりで、まさに私一人では見ることができなかった『花まんま』です」と期待を込めた。

この記事の関連ニュース