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野口健氏「平出さんに叱られそうですが、もう耐える自信ない」K2滑落の日本人への思い吐露

日刊スポーツ 2024年8月7日 11時3分

アルピニスト野口健氏(51)が7日までにX(旧ツイッター)を更新。パキスタンにある世界第2位の高峰K2(8611メートル)で滑落して安否不明となっている山岳カメラマンでクライマーの平出和也さん(45)らへの思いをつづった。

野口氏は「アルパインクライマーの大石さんが平出さん、健朗さんの遭難について書いています。2人が学生の頃から僕も付き合いがあり2人の関係を知っているだけに大石さんの無念さ悔しさが伝わってきて…。何度も読み返しました。改めて大石さんの平出さんへの思いの深さを感じました」と、登山家で山岳ライターの大石明弘氏が学生時代からの盟友である平出さんへの思いをつづったnoteを紹介しつつ、自身は平出さんの今回の遠征に漠然とした不安を抱いていた中で遭難の一報を受け、「あれからの数日間はまるで時が止まってしまったかのような…」と衝撃を振り返った。

22年には、ヒマラヤ遠征などをともにしてきた山岳カメラマンの平賀淳さんが米アラスカ州のハンター山で遭難して亡くなり、野口氏がその葬儀で「もう山はやめたい」とつぶやくと、平出さんから「先に逝った仲間たちの分まで僕らは山に登るしかないのです」と声をかけられたという。平出さんの言葉に「『先に逝った仲間の生き様を伝える』という事も残された者の役割なのだろう」と思い至るも「ただ あまりにも多くの仲間を山で失ってきました。平出さんに叱られそうですが、もうこれ以上は、耐える自信が僕にはない」と吐露した。

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