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長崎市長「勇気づけられている」平和祈念式典へのイスラエル不招待判断支持するSNSの声に

日刊スポーツ 2024年8月8日 15時21分

長崎市の鈴木史朗市長は8日、市内で報道陣の取材に応じ、「原爆の日」の9日に市内で営む平和祈念式典にイスラエルを招待しないとした方針に対し、SNS上で「長崎市を支持します」といった共感の声が広がっていることへの受け止めを問われ「すべては承知していないが、声は承知している」と口にした。

SNS上では、イスラエルを招待しないことを決めた市の判断に対し「#長崎市を支持します」というハッシュタグ付きで支持を表明するコメントが、一部で広がっている。鈴木氏は7日に更新した自身のX(旧ツイッター)で「長崎平和記念式典に関して様々なコメントを頂き、ありがとうございます。平穏かつ厳粛な雰囲気の下、世界恒久平和への祈りの一日となるように準備に集中したいと思います。このため、明後日の式典終了まではSNS発信やコメントへの返信等の対応を控えさせて頂きます。ご理解・ご協力の程よろしくお願い申し上げます」と投稿している。

こうした経緯を念頭に、SNSの反応についての感想を問われた鈴木市長は「Xでさまざまな、私の投稿に対するコメントをいただいていることは、すべては承知していないが声は承知している。私の決定へのサポートの意思を表明していただいている方もたくさんいることに、勇気づけられている」とした上で「(イスラエルを招待しないのは)あくまでも政治的な理由ではない。私の真意が十分に伝わっていない所もあると考えている」と述べた。

その上で「(9日の式典は)長崎市にとって1年でいちばん大切な日。式典が(抗議活動など)いろんな影響を受けてはいけないし、支障が生じてはならない。平穏かつ厳粛な雰囲気のもと、円滑な運営ができるよう、この判断をした」と強調した。

長崎市の対応をめぐっては、日本以外の先進7カ国(G7)各国と欧州連合(EU)が7月19日付で、イスラエルを不招待とすることへの懸念を表明する書簡を市に送付した上で、エマニュエル大使のほか、英国のロングボトム駐日大使らも欠席する意向を示している。鈴木市長はこの日、あらためて「(イスラエルを招待しない)判断に変更はございません」と語った。

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