ブライダルデザインの第一人者で、今年4月に94歳で死去した桂由美さんの追悼ファッションショーが9日、東京・千代田区の帝国ホテルで開催された。
生前に「お葬式はしないで代わりにショーをしてほしい」と話していた遺志を尊重し、桂作品100着を厳選して37人のモデルがショー形式で披露した。
トップバッターで登場したのは冨永愛(42)。純白のウエディングドレスは55メートルの絹織物を総重量600グラムに仕上げた逸品だ。冨永はほかにも3回登場してランウエーを飾った。
秋川雅史(56)は桂さんが大好きだったヒット曲「千の風になって」を歌唱。会場の装花は親交の深かったフラワーアーティスト仮屋崎省吾さん(65)が手がけた。
ショーの前後には、約15分の桂さんのヒストリー映像で59年に及ぶデザイナー生活などをたっぷりと紹介し、驚きの“3D桂由美”まで登場した。また、桂さんの思いを継ぐ新生クリエーティブチームとして藤原綾子さん、森永幸徳さん、飯野恵子さんの3人が紹介された。