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眞栄田郷敦「ブルーピリオド」初日舞台挨拶で母役演じた石田ひかりがサプライズ登壇「泣きそう」

日刊スポーツ 2024年8月9日 12時46分

眞栄田郷敦(24)が9日、東京・丸の内ピカデリーで行われた主演映画「ブルーピリオド」(萩原健太郎監督)初日舞台あいさつに、劇中で母を演じた石田ひかり(52)がサプライズで登場し「ちょっと泣きそうです…」と一瞬、声を詰まらせた。

眞栄田は、絵を描くことで初めて自分のしたいことを見つけ、東京芸術大を目指す矢口八虎を演じた。八虎の実家は家計の事情もあり、大学への進学は国立大しか考えられない状況だが、石田は母として家庭を支える真理恵、お笑いコンビ「ずん」やす(54)が父の行信を演じた。

この日、やすは客席で映画を見ており、眞栄田はその存在に気付いていたというが、石田の来場は完全に伏せられていた。劇中で印象的なシーンを聴かれ「お父さん、お母さん…家族のシーンが刺さる」などと檀上で語っていただけに、石田のサプライズ登場で眞栄田の心は激しく揺さぶられたようだ。

石田も、眞栄田との共演で感じたもの、受けとったことは大きかったようだ。「情熱、苦悩…支える親たちの、格好良い物語ができあがり、一員になれたことを、うれしく思います。私は家族のシーンが全てだった」と撮影を振り返り、作品を評した。その上で「郷敦くんの『絵が好きなんだ』と、真っすぐに見て必死に訴えかけてきた、お芝居は本当に素晴らしくて。この顔を見られているのは世界で私だけなんだと」と、目前で展開される眞栄田の芝居に、心奪われたと吐露。「大学生の娘が2人、いるんですけど、こういう気持ちで(受験に)立ち向かったと、親の気持ちは分かるんですけど、受験生側の気持ちが分かった。親の方々にも見ていただきたい」と呼びかけた。

眞栄田は「(母と子が)激しめにぶつかるシーンもありまして…でも、お母さんは大事。自分のお母さんにも重なり、気持ちも自然に出ました」と石田との共演を振り返った。

◆「ブルーピリオド」は「マンガ大賞2020」を受賞し、アニメ化やYOASOBIの「群青」とのコラボレーションでも話題を集め、累計発行部数700万部超を記録した、山口つばさ氏の漫画の実写化作品。ソツなく器用に生きてきた高校生・矢口八虎(眞栄田郷敦)は、苦手な美術の授業の課題「私の好きな風景」に困っていた。悩んだ末に、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみた時、絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がして、どんどんのめりこんでいく。そして、国内最難関の美術大学への受験を決意する。

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