書道家武田双雲さん（49）が9日、東京・伊勢丹新宿本館で、個展「愛～compassion～」のオープニングレセプションに出席した。
武田さんは「1年くらい引きこもっていました。仕事から離れ、SNSも辞めて、1人でこもったりしていた。自分の空虚さ、薄っぺらさを認める作業は苦しかったけど、逃げたらおしまいだと思った」などと話した。
元ソフトバンク監督工藤公康さんとの会話がいろいろなヒントになったとした。武田さんは「僕は1人でずっと戦って孤独にやってきたけどチームっていうものを覚えた、と話したら、工藤さんは『チームが一丸となる時は、みんなが自然と利他の心になっている。その時に最強のチームになる』と。自然と大いなる流れに乗る、今そんな感じです」と笑顔で語った。
愛をテーマにし、金箔（きんぱく）、越前和紙、アクリル絵の具などを使った140点の書の作品が展示、販売されている。19日まで。