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明石家さんま「師匠の金言」 フワちゃん、粗品…“舌禍”騒動多発時代に思うこと

日刊スポーツ 2024年8月11日 0時53分

明石家さんま(69)が、10日夜放送のMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」に出演。舌禍騒動が目立つ昨今、19年2月に93歳で亡くなった師匠の落語家笑福亭松之助さんの言葉をメッセージとして伝えた。

この日の番組には、モーニング娘。'24のサブリーダー小田さくら(25)が出演。年下メンバーとの付き合い、後輩との接し方の流れから、さんまは「人の悪いこと絶対言うたらあかんって、うちの師匠が、ずっと言うてた。あそこの肉屋さんがどうとか、吉本の誰がどうとか」。

芸人仲間、先輩のみならず、近隣の生活圏に至るまで、他人の悪口を言うなときつく言われていたという。松之助さんは、戦後の上方落語を復興させた「上方四天王」リーダー格だった故6代目笑福亭松鶴さんの弟弟子ながら、吉本新喜劇で活躍したり、異色の落語家として知られた。

さんまは「俺もその頃は若かったから、なんでやろ? 言ってもええんちゃうかな? 思うてた。笑いにしてるし(できるし)って、あの頃は思てたけどな」と振り返った。

笑いに代えても傷つく人がいるかもしれない。独り立ちしてから、その言葉の重みに気づいたようだ。

さらに、現代は、SNS全盛時代。言葉以上に思いが誤って伝わる可能性の高い時代。さんまは「しかも今は、ネットがあって、そんなこと言うたらって。だからもう、好きなことを(言うのは)な、先輩とかどうのこうの関係なくて。文字で、言葉で攻撃して、そういうのんがあるから、ほんまに困るよな~」と思いをめぐらせた。

吉本興業の後輩では、霜降り明星粗品が先輩にかみつくなどし、話題になっている。番組終盤には、リスナーから、ピン芸人やす子に対するX(旧ツイッター)への不適切投稿で、レギュラー番組降板の事態となったフワちゃんをめぐるメッセージが寄せられた。

「生きてるだけで丸もうけ」を身上とするさんまへ意見を求めたもので、これには「いろいろあれも、フワちゃんがどうのこうのって、俺は記事も読んでない。見てもない。タイトルだけ読んだだけ」としつつも、話を続けた。

この件に限らず、最近のSNS投稿をめぐる騒動や、対人関係トラブルの全般を念頭に置き「とにかく再生回数のところにいってると思うねんけどな。粗品なんかでも、そういうところあるんやないかな。『おまえ、再生回数伸ばしたいだけやろ。みんな、そやろ』いうのがな」。刺激を求めて、過激になっていく風潮を憂いていた。

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