米ラッパー、トラヴィス・スコット(33)が10日、パリオリンピック(五輪)が開催中のパリでホテルの警備員に暴行を加えた容疑で逮捕された後、釈放されたことが分かった。
米オンラインメディアのTMZが9日、高級ホテル「フォーシーズンズホテル・ジョルジュサンク」に滞在していたスコットが、同午前7時すぎに自身のボディーガードと激しい口論となり、仲裁に入ったホテルの警備員に暴行を加えた容疑で逮捕されたと報じた。
TMZは、後ろ手に手錠をかけられ、複数の警察官に上半身をつかまれてパトカーに乗せられるスコット容疑者の姿も報じている。五輪を観戦するためパリに滞在していた同容疑者は、数日間パパラッチに付きまとわれて嫌がらせを受けていることに腹を立て、ボディーガードが仕事を怠っていると不満をぶつけていたという。
前日8日には、米国がセルビアと対戦したバスケットボール男子準決勝を観戦する姿が目撃されていた。TMZは翌10日に、スコットは不起訴となって釈放されたとの代理人のコメントを伝え、罪には問われないことを伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)