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【一問一答】雪組トップ彩風咲奈「楽しさとうれしいと、幸せが(涙を)超えて」

日刊スポーツ 2024年8月11日 21時19分

宝塚歌劇団の雪組トップ彩風咲奈が11日、兵庫・宝塚大劇場で、サヨナラ公演「宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-」の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。

本編後に行ったサヨナラショーの締めは黒えんびで踊り、最後の大階段は、はかま。笑顔で卒業し、終演後には記者会見に臨んだ。

  ◇  ◇  ◇ 

彩風 皆さまのおかげで無事に、今日は宝塚大劇場を卒業することができました。ありがとうございました。

-最近は、宝塚大劇場を(男役の象徴)黒えんびで、東京の大千秋楽は(正装の)はかまというケースが多いが、今回、はかまを選んだ理由は

彩風 私はサヨナラショーの最後に、「ベルサイユのばら」からの「オマージュ」をやらせていただいたんですけれども、まずこの場面を選んだのがあります。私が宝塚に憧れた最初の作品が「ベルサイユのばら2001」でした。その時に「オマージュ」を踊ってらっしゃった。そして、私の初舞台が羽山紀代美先生の振りつけでしたので、羽山先生の振りを宝塚の最後に踊りたいと思って「オマージュ」の場面を決めましたた。(同曲を)踊らせていただくのならば、飾りのない黒えんび。ですので(その後の最後の)大階段は、きっちりと正装のはかまでと思いました。

-サヨナラショーでは笑顔が多かったように思うが

彩風 そうですね、ベルサイユのばらの本番中は、本当にフェルゼン役に集中しておりまして。でも、そこからショーになった時に「男役・彩風咲奈」に戻るという感覚が、毎日あるんですけれども、すてきな振りをつけてくださって、組の皆さんと踊ったりとか、お客さまを眺めさせていただいたりという振りが多いので、その思いを、ひとつひとつ心に、胸に焼き付けたいという思いで、日々公演をしておりました。

-サヨナラショーの構成は

彩風 自分が思い入れのある作品を。最後の最後まで、私の「挑戦したい」という思いがありまして。やっぱり皆さまと、お客さまと一緒に自分の思い出を振り返っていただくことも、とてもすてきで、それをやりたかったんですけれども、でもやっぱり、男役として最後まで新しいこと、夢をかなたい、そして挑戦したいと思いがあって、タンゴ…あのような構成になりました。「新しいショーに挑戦」という感じでしたので、笑顔が多く見えたのかもしれません。

-涙を我慢する場面っていうのはなかったか

彩風 本当にすがすがしい気持ちでいっぱいでして。とにかく楽しませていただきました。ほんとに私は組のみんなと作る舞台が大好きで、そして、この大好きなベルサイユのばらで、今この世界に生きられていることがうれしくて、そしてお客さまとのこの空間、お客さまがいらっしゃるこの大劇場で、舞台に立たせていただく喜び、本当にそれがいっぱいで。楽しさとうれしいと幸せが(涙を)超えておりました。

-最後に、大階段をおりてきた時に見えた景色、その思いは

彩風 どんな気持ちでおりるんだろう? と思っていたんですけれども、すごく研ぎ澄まされた空間でした。まずは、階段をおりてきて、最初に2階席のお客さまが見えて、そして、さらにおりたら、組のみんなの笑顔が見えて、本当に夢の世界だなということを改めて思いまして。でも、ひじょうにリラックスした気持ちでおりました。

-ファンにメッセージを

彩風 私は本当に幸せな気持ちで、今日1日だけではなくって、毎日、本当に幸せな気持ちで舞台に立って、立たせていただいておりました。心から感謝の思いを込めて、また東京公演も頑張ってまいりたいと思います。ありがとうございました。

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