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前澤友作氏「安全運転で完走を目指す」SROジャパンカップ参戦、GT3初レースに挑む

日刊スポーツ 2024年8月13日 10時50分

衣類通販大手ZOZOの創業者で、株式会社カブ&ピース代表取締役社長の前澤友作氏(48)がチームオーナーを務めるレースチームMAEZAWA RACINGは13日、23~25日に岡山国際サーキット(岡山県美作市)で開催されるSROジャパンカップ第4ラウンドにスポット参戦すると発表した。

Ferrari 488 GT3 EVOで参戦し、ドライバーは前澤氏とコーチを務めるプロレーシングドライバー横溝直輝(44)のコンビとなる。

岡山国際サーキットでは、AEZAWA RACINGとして23年に参戦した「2023 Fanatec GT World Challenge Asia Poweredby AWS(2023 ファナテックGT ワールドチャレンジ・アジア)」最終戦として、同8月20日に行われたレースで、アジアの強豪を相手に初優勝を飾った。

今回は、市販スポーツカーをベースに、自動車メーカーが作り上げたレーシングカー「GT3」で、初めてレースに参戦する。

前澤氏は「GT3カーでレースに出場することは初めてですし、このクルマでサーキットを走ることもそれほど多いわけではないので、まずは安全運転で、参加される皆さんのご迷惑にならないよう、完走を目指していきます」と抱負を語った。

チームとしては、初の総合優勝を成し遂げた思い出の岡山国際サーキットで、総合上位進出、そしてクラス優勝を目指している。

前澤氏は「僕はまだモータースポーツ界に入ったばかりですし、走る側としても見る側としても、まだいろいろ分からない状況で新参者です。ぜひお手柔らかにご指導、ご鞭撻(べんたつ)をいただきたいと思っています」と、ドライバー挑戦初年度であることを踏まえ、真摯(しんし)に思いを語った。

一方で、自らの知名度、経済界における影響力も理解しており「その反面、僕がやれることもいろいろとあると思いますので、お手伝いできるところや気づいた点があれば、SNSを通じてでもサーキットで直接でも構いませんので、ぜひファンの皆さんからも教えていただければと思っています。応援よろしくお願いします!」と呼びかけた。

前澤氏は、19年から「スーパーカーで子どもたちに夢と希望を届け、日本中を盛り上げること」を目的に「前澤スーパーカープロジェクト」を立ち上げた。同プロジェクトは、同氏のコレクションをYouTubeで紹介したり、幼稚園や小学校でのスクールキャラバンを行うなどスーパーカーを活用した、さまざまな体験イベントを企画してきた。

23年には、新たに自らがチームオーナー兼総監督を務めるMAEZAWA RACINGを立ち上げ、SRO Motorsports Groupが運営する、2023 ファナテックGT ワールドチャレンジ・アジアに参戦した。

24年は、自らがドライバーとして挑戦することを目標に掲げ、レーシングシミュレーターでのトレーニング、サーキットでの走行を重ねた。そして、5月12日にフジスピードウェイで開催された「フェラーリ・チャレンジ・ジャパン 富士」に初参戦し、シェルアマクラスで優勝。6月9日に宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われた第5戦「フェラーリ・チャレンジ・ジャパン スゴウ」レース2決勝では追突事故を起こし、衝撃的なニュースとして広く報じられたが、そこから復活。

同29日に三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われた「FERRARI RACING DAYS(フェラーリ・レーシング・デイズ)2024」内で開催された「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・ジャパン」(フェラーリ・チャレンジ・ジャパン)第6戦に参戦し、シェルアマクラスで初日(レース1)にクラス優勝を成し遂げた。

「フェラーリ・チャレンジ・ジャパン」では6レースを戦い、シェルアマクラス2勝、4回の表彰台を飾ったが、さらなるステップアップとしてジャパンカップ第4ラウンドに参戦する。

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