Infoseek 楽天

松崎しげる東京五輪時にアレンジした英語詩「愛のメモリー JAZZ ver」パリ閉幕後に熱唱

日刊スポーツ 2024年8月13日 20時56分

松崎しげる(74)が13日、東京・帝国ホテルが主催し、今年で20回目を迎えたジャズフェスティバル「インペリアル ジャズ 2024」に2年連続で出演した。

結成97年のスインギー奥田&ザ・ブルースカイオーケストラをバックに、連続で歌った5曲目に、1977年(昭52)の代表曲「愛のメモリー」を英語詩にした「-JAZZ ver」を熱く歌い上げた。

松崎は「-JAZZ ver」が「海外のお客さんに楽しんで歌ってもらえると思ったら無観客…」と、東京五輪を見据えてアレンジを変えたと説明。「五輪が終わって各国の人が歌ってくれるように…」と、パリ五輪閉幕のタイミングだからこそ、セットリストに選んだと胸を張った。

松崎は「音楽とスポーツは、平気で国も壁も超える」と檀上で熱っぽく語った。「昭和、平成、令和…見た目は若いですが、中身はもっと若いです。音楽は、いつでも自分を盛り立ててくれる」と語った流れで歌った、3曲目の「STARDUST(スターダスト)」にも格別の思いを抱いていた。「テレビが白黒の頃『シャボン玉ホリデー』(日本テレビ系)の最後に、ザ・ピーナッツさんが『スターダスト』を歌ったんです。鳥肌が立った」と自らにとって、かけがえのない1曲だと吐露。「いつも、嫌だったのが、ハナ肇さんが途中から入ってくること」と言い、観客を笑わせた。

軽妙なトークは、随所で観客を笑わせた。トークの中で「その髪の毛、かぶってる? と言われる」と“カツラ疑惑”があると自ら口にした。その上で「カミングアウトします。この髪の毛は地毛です!」と宣言すると、また客席からは笑いが起きた。

主催の帝国ホテルは、1890年(明23)の開業以来、オーケストラや海外の音楽家による演奏会を開催してきた。1924年(大13)年には、日本のジャズ創成期に結成されたジャズ・オーケストラ「ハタノ・バンド」を、日本で初めてのホテル常設バンドとして迎え入れた。また、第2次世界大戦後のGHQによる接収中にも、米国将校に人気のあったジャズが朝からレストランで演奏され、夜にはゲスト出演者を加えたビッグバンドの演奏が行われるなど、日本の軽音楽の歴史を形成した舞台の1つを担ってきた。2004年(平16)からは、コンサート形式の大型ジャズフェスティバルを毎年8月に開催しており、延べ4万4500人を動員。真夏のジャズの祭典として定着している。

この日は、松崎のほか神野美伽(58)、日本のジャズ界を支えてきたジャズベーシスト荒川康男(85)とジャズピアニスト秋満義孝(94)山下洋輔(82)のレジェンド2人も登場。豪華な面々で6時間超に及ぶライブを、最後まで盛り上げ続けた。【村上幸将】

この記事の関連ニュース