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梅宮アンナが患った浸潤性小葉がんとは? 希少な組織型がん 発見時に大きな腫瘍の場合多い

日刊スポーツ 2024年8月13日 21時10分

梅宮アンナ(51)が乳がんを患ったことが13日、分かった。この日午後9時、自身のインスタグラムのライブ配信で発表した。「浸潤性小葉がん」という希少な組織型のがんで、部位は右乳房。ステージ3A、右腋窩(えきか、わきの下)リンパ節転移があるという。5月下旬に異変に気付き、6月中旬に検査、7月上旬にがんと診断された。7月31日からは手術前に抗がん剤治療を行う「術前化学療法」を開始したという。抗がん剤の治療後には、手術で腫瘍を全摘出すると明かした。

浸潤性小葉がんは、胸の組織の1つ、乳腺の小葉内でがん細胞が増え、小葉の膜を破って外に出ている状態にある。小葉から発生したがん細胞が周囲の組織に浸潤していくことから、この名前が付けられた。初期段階では症状を示さないことが多く、発見時には大きな腫瘍となっていることが多い。また腹膜、卵巣、消化管に転移しやすいため、注意が必要となる。乳がん全体に占める割合は約5%と少なく、50歳以降で多くなる傾向にある。

乳がんの中でも一般的に多いのは乳管がんで、胸の組織の1つである乳管内でがんが増えることによって進行し、骨に転移しやすい。予後は小葉がんの方が比較的良好だが、晩期の再発率は小葉がんの方が高いといわれている。

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