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東京・板橋区、不登校支援に関するプレスリリース否定 SNS上では困惑の声も

日刊スポーツ 2024年8月14日 12時57分

東京都板橋区が13日、民間企業と連携し、不登校支援を強化するとのプレスリリースの内容を否定した。

19年設立の株式会社スダチは、不登校支援事業を手がけており「不登校を3週間で解決するサービス」をうたっている。同社がこのほど「板橋区と連携し、区内の特定の小学校を対象に、スダチが展開するオンライン再登校支援を実施いたします」というプレスリリースを発表したところ、ネット上を中心に「無理やり学校に行かせても解決にはならない」などと批判や心配の声が殺到した。

板橋区は9日にホームページを更新し「上記の取組みは選択肢の1つとして、一部の学校で試行を始めたものです」とあくまで一部の学校でトライアルとして行っているものだと説明した。

しかし13日、ホームページを再び更新し「『板橋区と株式会社スダチが連携し不登校支援を強化』という記事がSNS上で掲載されていますが、その事実はございません。上記の取組みは様々な方策を模索する中で、上記団体のお話をお聞きしたものです」とスダチによるプレスリリースの内容を否定。「板橋区教育委員会では『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく、将来、児童・生徒が豊かな人生を送れるよう、社会的に自立をすることをめざす『不登校対応ガイドライン』の不登校対応方針を変更するものではありません」と再登校だけにこだわらない方針を示した。

そして「8月9日に一部の学校で試行と掲載しましたが、現状は上記のとおりで誤解を招く表現でしたのでお詫びして訂正します」と補足しており、スダチとの関係は薄いことを強調した。

釈明を一転させた板橋区に対して、SNS上では「経緯がよくわからない」「プレスリリースが出た経緯を知りたい」と困惑する声が寄せられている。

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