米俳優ジョージ・クルーニー(63)が、米GQ誌のインタビューで米映画「キル・ビル」シリーズなどで知られるクエンティン・タランティーノ監督(61)に腹を立てていると話し、罵倒したことが分かった。日本での劇場公開が中止となった映画「ウルフズ」で共演する米俳優ブラッド・ピットと共に、インタビューに応じたクルーニーは、タランティーノ監督が自分についてくだらないことを言ったことに「少しイラついている」と話した。
クルーニーによると、タランティーノ監督は最近のインタビューで「彼は映画スターではない」と自身の映画俳優としてのキャリアの成功に疑問を抱く発言をしたといい、「F」ワードを交えて罵倒した。問題のインタビューで同監督は、映画スターだと思う俳優について問われた際にクルーニーはどうかとたずねられ、「2000年以降の彼の映画をあげてみて」と話し、近年ヒット作がないとの考えを示したという。こうした発言を受け、「先に向こうが言ったのだから、悪口を言っても構わない」と付け加えた。
タランティーノ監督は、1995年にクルーニーがブレイクするきっかけとなったテレビドラマ「ER救急救命室」の初期エピソードで監督を務めており、その後も同監督が脚本を執筆したロバート・ロドリゲス監督がメガホンを取る映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(1996年)で俳優としてもクルーニーと共演している。
ただ、このタランティーノ監督の発言について事実確認ができないとビジネスインサイダーは伝えており、同監督の代理人にもコメントを求めたが回答は得られていないという。
タランティーノ監督は、現代における真の映画スター不足を兼ねてから指摘。「有名になった俳優はみんな演じている」と、特にハリウッドの「マーベル化」を批判していることで知られる。(ロサンゼルス=千歳香奈子)