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あの「怪力」副長官は?岩田明子氏、小泉進次郎氏の総裁選出馬のかぎ握るキーマンに触れる

日刊スポーツ 2024年8月17日 14時29分

元NHK解説主幹でジャーナリスト岩田明子氏は17日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜午前8時)に出演し、岸田文雄首相(67=自民党総裁)が9月の自民党総裁選への不出馬を表明したことを受け、一気に動き始めた「ポスト岸田」の顔ぶれについて解説した。

岸田首相が不出馬表明を行ったのと同じ14日、麻生太郎副総裁(83)と、総裁選出馬に意欲的とされる茂木敏充幹事長(68)が会食した際、麻生氏は茂木氏に支援を明言しなかったとされる。岩田氏は「今回は、派閥(麻生派)として河野太郎さんを支持するというふうに決めたので、麻生さんは茂木さんを支持することはできなくなった」とした上で「派内でも、河野さんに反発している議員がいらっしゃる。そうした人たちにも河野さんの方から働きかけ、一枚岩になれるようにという努力をしなさいという注文を(麻生氏は河野氏に)つけたとは聞いている」と述べ、麻生氏は、現在唯一残る麻生派として、河野太郎デジタル相(61)の支持でまとめるとの見方を示した。

また出馬の意向を示している加藤勝信元官房長官(68)については「厚労相、官房長官などを務めた経験値。国際社会が難局にある中、まったなしの課題が山積していますから経験値という声で推す声もある。これから推薦人集めですね」と述べた。中堅や若手から待望論が広がる「コバホーク」こと小林鷹之・前経済安全保障相(49)については、19日に出馬表明するとした上で「昨日、党の幹部たちにあいさつに回られたようです」と指摘した。

小林氏と同じ40代で待望論がある小泉進次郎元環境相(43)については、関係が近い菅義偉前首相(75)に触れ「かねて、同じ神奈川選出の菅さんが非常に評価をして、近しい関係だった。菅さんは無派閥ではありますが、(総裁候補の)カードをいっぱい持っている。菅さんの後押しがかぎになってくると思う」とした上で「加藤さんが出馬をにじませていることで、菅さんは加藤さんも高く評価している。これは悩ましい状況になってきたなと感じました」と、麻生氏とともに「キングメーカー代理戦争」の一角である菅氏の判断も、進次郎氏の動きを左右するとの認識を示した。

番組に出演したリディラバ代表の安部敏樹氏から「岸田さんは官邸に若手の優秀な議員を抱え込んでいた。今回、その有能な若手議員たちがどこに散るのかで、かなり戦況も変わるのではないか」と指摘されると、岩田氏は村井英樹官房副長官(44)らの名を挙げ「この方は、小泉さんと近しいということが知られるブレーンの1人だったし、小林史明さんも岸田総理のブレーンですが、小泉さんとも近かった。こういった方が今後、だれを支持していくのか。小泉さんと親和性はあるけれど、これから連絡を取り合うのではないかとみています」と述べた。

ちなみに村井氏は、今年4月の大相撲夏場所千秋楽で初優勝を飾った小結大の里(23=二所ノ関)に、重さ約40キロある内閣総理大臣杯を「自力」で手渡し、SNSで「怪力すぎる」と話題となった人物。

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