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小林鷹之氏「派閥への支援、一切求めず」コバホークが自民党総裁選に初名乗り、出馬を正式表明

日刊スポーツ 2024年8月19日 14時1分

「コバホーク」こと自民党の小林鷹之前経済安保相(49)は19日、国会内で記者会見し、岸田文雄首相(67)の不出馬表明に伴う9月の自民党総裁選への出馬を正式に表明した。「私小林鷹之は、来る自民党総裁選に覚悟を持って出馬することを表明します」と述べた。

「私はすべての国民のみなさまに約束します。新たな自民党に生まれ変わることを。みなさんといっしょに世界をリードする日本をつくることに挑戦します」と訴えた上で、「脱派閥選挙を徹底する。(総裁選で)派閥への支援は一切、求めません」と述べ、派閥に頼らない選挙を戦う姿勢を明確にした。

10人を超える自民党議員の出馬が取り沙汰されているが、正式に出馬表明したのは小林氏が初めて。

小林氏は中堅、若手らの支持を受けており、派閥裏金事件で失墜した党のイメージ刷新に向けた期待がある。40代の総理総裁を目指すことで、党の「世代交代」を印象づけたいねらいもある。

小林氏は、自民党が民主党から政権を奪還した2012年衆院選で初当選した当選4回。実務能力の高さに評価が高く、2021年10月には、岸田内閣の内閣改造で新設された経済安全保障相で初入閣。党要職などを歴任しない中で抜てきされたことで知られる反面、党内には経験不足への懸念もある。

8月9日のインターネット番組に出演した際、派閥パーティー裏金事件で役職を外された安倍派議員の処分の「見直し」を求めるような発言をして、世論の認識との乖離(かいり)が指摘された。同18日のBS朝日番組に出演した際には、「見直すべきと申し上げたつもりは全くない。処分は厳格に運用すべき」などと釈明した。

総裁選の日程は8月20日に正式決定の見通し。これまで、総裁選には小林氏のほか、石破茂元幹事長(67)、加藤勝信元官房長官(68)、上川陽子外相(71)、小泉進次郎元環境相(43)、河野太郎デジタル相(61)、斎藤健経産相(65)、高市早苗経済安全保障相(63)、野田聖子元少子化相(63)、林芳正官房長官(63)、茂木敏充幹事長(68)の出馬が取りざたされている。

世代交代に向けては、小林氏とともに進次郎氏の動向が大きな焦点となっている。

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