Infoseek 楽天

総裁選出馬のコバホーク小林鷹之氏、まだ早いの声に「自民党も『換羽』の時期」と生え換わり論

日刊スポーツ 2024年8月19日 15時10分

「コバホーク」こと自民党の小林鷹之前経済安保相(49)は19日、国会内で記者会見し、岸田文雄首相(67)の不出馬表明に伴う9月の自民党総裁選への出馬を正式に表明した。「私小林鷹之は、来る自民党総裁選に覚悟を持って出馬することを表明します」と述べた。

小林氏は当選4回。40代での出馬について「総裁選に出るのはまだ早いという言葉も頂いたが、このままではいけないと、行動を起こすには十分なほど現場を見てきた」とした上で、「イタリアのメローニ首相は47歳、フランスのマクロン首相は46歳、カナダのトルドー首相は52歳。私がG7に行っても若すぎるということはない」「この先の世代に責任を持てる世代として、先頭に立って国を引っ張ります」と述べた。

「コバホーク」の愛称で知られるが、自身の名前にも触れ「タカは、古い羽を新しい羽に替える『換羽(かんう)』という習性がある。一時飛べなくなるので命がけですが、困難を乗り越えより速く飛べるそうだ」と主張。「自民党も『換羽』の時期を迎えている。時代に合わなくなった慣例という羽を脱いで新しい羽を増やす。自民党を誇りに思いからこそ、あらゆるみなさんの協力を仰ぎ、守るべきを守りながら新しい自民党をつくってまいります」と訴えた。

10人を超える自民党議員の出馬が取り沙汰されているが、正式に出馬表明したのは小林氏が初めて。

小林氏は中堅、若手らの支持を受けており、派閥裏金事件で失墜した党のイメージ刷新に向けた期待がある。40代の総理総裁を目指すことで、党の「世代交代」を印象づけたいねらいもある。

小林氏は、自民党が民主党から政権を奪還した2012年衆院選で初当選した当選4回。実務能力の高さに評価が高く、2021年10月には、岸田内閣の内閣改造で新設された経済安全保障相で初入閣。党要職などを歴任しない中で抜てきされたことで知られる反面、党内には経験不足への懸念もある。

総裁選の日程は8月20日に正式決定の見通し。これまで総裁選には小林氏のほか、石破茂元幹事長(67)、加藤勝信元官房長官(68)、上川陽子外相(71)、小泉進次郎元環境相(43)、河野太郎デジタル相(61)、斎藤健経産相(65)、高市早苗経済安全保障相(63)、野田聖子元少子化相(63)、林芳正官房長官(63)、茂木敏充幹事長(68)の出馬が取りざたされている。

この記事の関連ニュース