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パリ五輪金導いたバスケ名将「もう勝負は決まっている」 米民主党大会でハリス氏の支持演説

日刊スポーツ 2024年8月20日 11時43分

米民主党大会が19日(日本時間20日)、中西部イリノイ州シカゴで開幕した。バイデン大統領(81)に代わり、米史上初の女性大統領を目指すカマラ・ハリス副大統領(59)への激励スピーチが始まり、序盤に、米バスケットボールの往年の名選手で、パリオリンピック(五輪)で、HCとして米代表を金メダルに導いた名将スティーブ・カー氏(58)が登壇した。米CNNなどが生中継で報じた。

会場の「ユナイテッド・センター」は、NBAブルズの本拠地。現役時代、マイケル・ジョーダンさんとこの地でプレーしたカー氏は「またこの場所に戻って来られてうれしい。90年代は素晴らしかった。若い人は、マイケル・ジョーダンを調べてみてほしい。この建物で今、私は当時と同じ興奮、勝利のスピリットを感じている」と訴えた。

カー氏は、代議員らで埋め尽くされた会場を見渡し「私が前回満場のバスケ会場にいたのは9日前だ。12人のすばらしい選手たちが一致団結して金メダルを獲得し、翌日は女性たち12人が同じことをしたのも目撃した。五輪での選手たちの団結以上に、米国を体現するものはない。ライバル同士でも一致団結して1つのチームとして戦った。私にとって人生で最も誇らしい瞬間だ」と振り返った。

五輪後に、今大会の招待状を受け取ったとして「想像していなかった」と驚きつつ「スピーチをすることはリスクも伴うが、ここまで重大な選挙のためにスピーチをしないことは考えられなかった」と述べ、共和党候補のトランプ前大統領(78)を念頭に「リーダーは尊厳を示し、真実を語らないといけない。自国民を愛し知識があり、他人が答えを持たない問題への意識を高めないといけない。そういうものを大統領にも求めないといけない。そう考えると、もう勝負は決まっているのではないか」と訴えると、会場は大拍手に包まれた

ハリス氏と副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事について「五輪で見たような国への責任を持ち合わせている。今この国が必要としているものだ」と評し「パリでは、選手たちが国のために団結した。私たち米国民も同じチームでやっていると思ってほしい。選手と同じことができるはずだ」と、五輪のバスケ米国代表に重ねて訴えた。

最後は「開票結果がまとまったら、ステフィン・カリーのように『ドナルドさん、おやすみ』と言ってやりましょう」とカリーの「おやすみポーズ」を引き合いにトランプ氏を皮肉り、大歓声の中スピーチを終えた。

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