浅草で人力車を引っ張る現役俥夫の3人組男性ユニット、東京力車が20日、東京・台東区の浅草ROX「まつり湯」で新曲「涙ひとしずく」の発売記念イベントを行った。
風呂上がりでビールをおいしそうに飲むファンら約100人を前に、純烈のリーダー酒井一圭（49）が作詞した新曲やカップリング曲などをパフォーマンスした。
リーダー石橋拓也（32）は「浅草で歌えるのはうれしい。ここまで諦めないでやってきて良かった。明日はいよいよ新曲のリリース日。1人でも多くの人に届けたい。皆さんの『行くぞ』という気迫を感じます」と言いながら感極まって涙をこぼした。
白上一成（30）は「歌、ダンス、アクロバットを通して浅草を盛り上げる東京力車です。今日は全力で歌をお届けします」。田井裕一（30）は「浅草にお集まりいただいてありがとうございます。浅草の街の温かさに支えられて頑張っています。浅草に感謝です」とそれぞれあいさつ。
イベントの途中で酒井がサプライズで登場。全く知らされていなかった3人は驚きの表情を見せながらも感激していた。
酒井は「お前らのふだんの仕事ぶりを見に来た」と冗談を飛ばしながら「ファン（の声援）が熱いね。純烈が紅白に出る前の景色と同じ」としみじみ。「来年3月で岩永（洋昭）がグループを辞める。彼ならば東京力車のユニホームが似合う。就職あっせんというか…」と盛り上げた。
そして「これから売れても移動は新幹線や飛行機でなく人力車で。その方が紅白歌合戦出場に近いかも。ただ、紅白を狙うのであれば三山ひろしさんか山内惠介さんの枠でね。こっちに来ないで」と若き“ライバル”をしかりとけん制した。
メジャーデビュー5周年を迎えた東京力車。新曲が有線の演歌歌謡曲リクエストランキングで1位を獲得するなど、夢の紅白初出場へファンの期待は高まっている。