Infoseek 楽天

ヘンリー王子夫妻のコロンビアでの警備費が150万ポンドに及び、招待した副大臣が非難の的に

日刊スポーツ 2024年8月21日 9時39分

15日から4日間の日程でコロンビアを訪問してロイヤルツアーごっこを楽しんだ英国のヘンリー王子(39)とメーガン妃(43)夫妻の警備費用に150万ポンド(約2億9000万円)を費やしたと地元メディアが報じ、招待した副大統領が「公金の浪費」と非難されていると、英デイリー・メール紙が報じた。危険地域が多いことから米英が渡航を避けるよう勧告しているコロンビア訪問を巡っては、訪問前から「売名行為」と非難を浴びていた。

2020年に英王室を離脱して以降、今年5月のナイジェリア訪問に続いて2度目となる外遊は、フランシア・マルケス副大統領の招待を受けて実現。地元の学校を訪問して生徒や教師たちとネットいじめ問題について話し合ったり、責任のあるデジタルの未来に関するサミットに出席したり、ミュージック・フェスティバルに参加して文化交流をするなど多忙な日程をこなし、帰国の途に就いた。メーガン妃は今回のツアーでも日に何度も衣装を変え、行く先々で異なる装いを披露。王子とキスをしたり、サルサを踊ったり、太鼓をたたいたりと大はしゃぎする様子が連日伝えられていた。

しかし同紙によると、テロや誘拐、殺人などが多発するコロンビア訪問に際して夫妻のために国が費やした警備費用は1日あたり37万5000ポンドにのぼり、3000人の警察官と兵士に加え、軍用ヘリコプター、探知犬、爆弾処理部隊、さらに狙撃に備えて防弾ブルーフケースや防弾シールドを備えた常駐の警備員まで派遣されていたという。

国民の3分の1が貧困層にあたるコロンビアは経済的問題に直面しており、「虚栄心に公金を浪費している」「写真撮影やソーシャルメディアのために金持ちの白人に税金が使われた」「飢えを抱え、基本的な生活にも困っている多くのコロンビア人がいる」と、批判に晒されているという。また、副大統領は夫妻を招待することで、腐敗した政治を通じて自分たちが抱えている批判や問題を一掃したかったからだとの声もあり、スキャンダルから目を背けるための政治的利用だと非難もされている。

マルケス副大統領は、ネットフリックスで配信された夫妻のドキュメンタリー「ハリー&メーガン」を観て感銘を受け、招待状を送ったと明かしていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

この記事の関連ニュース