衆院議員や東京地検特捜部副部長を務めた弁護士の若狭勝氏が21日、フジテレビ系「めざまし8」（月～金曜午前8時）に出演。斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ疑惑で職員が回答したアンケートについて、「この知事には問題がある。辞めてもらいたいとの思いを抱いて、実名で告発してアンケートに答えているのではないか」と意見を述べた。
兵庫県の職員に行ったアンケート約4500件の回答のうち、約300件が実名で回答された。若狭氏はこれを重要視。「不利益処分を恐れて、実名にしないのが普通なんですけど」と語った。
斎藤知事を巡っては今年3月に元幹部職員が知事のパワハラを告発した。これを「うそ八百」「公務員失格」などと知事は断じ、県は事実無根として懲戒処分を下した。
その後、パワハラの一部が事実と判明。アンケートでは「機嫌が悪いとタブレットや資料を投げつける」「すぐ怒鳴る『暴君』」などと、高圧的な態度を指摘されていた。知事は20日の会見で「コメントを差し控えたい」とした。
兵庫県は100条委員会を設置。23日には関係者の証人尋問が始まり、アンケートの一部も公開される。また、来週30日には同委員会による知事の証人尋問も予定されている。