Infoseek 楽天

石破茂氏が事実上の総裁選出馬宣言「大変でしたがようやっと」ネット番組で推薦人20人確保明言

日刊スポーツ 2024年8月21日 20時3分

自民党の石破茂元幹事長(67)は、21日に配信されたインターネット番組「ビデオニュース・ドットコム」のインタビューで、自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に向けて推薦人20人を確保したことを明言した。24日に地元鳥取で総裁選出馬を表明する予定だが、事実上の「出馬宣言」となった。

石破氏は「推薦人20人(をお願いすること)は本当に大変。みんな議員で(小選挙区では)十数万、比例区の人はもっと多くの支持者を持っている。なんで(石破氏の)推薦人になったの?ということが(支援者に)説明できないといけない」と主張。その上で「私は派閥を持っているわけではなく、おひとりおひとりにお願いするのは大変な作業でしたが、ようやっと(推薦人を)20人を確保できる(ことになった)。あるいは、それよりもう少し多く『やってやろう』という方がみえたので、こういう段取りになっている」と述べ、20人超の支援を確保できたことを明かした。

石破氏は、各社世論調査の「ポスト岸田」で常にトップで国民的人気もあるが、過去4度出馬した総裁選では国会議員の支持が広がらず、いずれも敗れている。今回は5度目の挑戦だが、国会議員の間に支持が広がらない背景を問われると「自民党の中にいながら党を批判しているからでしょう。なんだ?と、後ろから弾を撃つのか?と、何千回、何万回言われた」と述べた。政治改革を念頭に「国民の方々が『これはおかしい』と思っていることがある。別に党をつぶそうとかではなく、党はこういうふうにしないといけないと、当選1回の時から言ってきた」と述べ「それを38年もやっていると、自民党の中にいながら党を批判するのはけしからん、と。国会議員の中では、そういう評判なのではないか」と自己分析した。

「自民党のためを思って言っているのであり、自分のためではない。党を見るのではなく、国民の方を見る自民党にしたい」とも語り、派閥裏金事件で失墜した国民の信頼回復のため「政治とカネについて、納得してもらえるようにする」と提案。すべての政治資金の出入りの透明性を高めることで「ガラス張りにしようということ」と述べた。政治資金収支報告書の完全デジタル化や、データ化の必要性も語った。

自民党総裁選にはこれまで「コバホーク」こと小林鷹之・前経済安保相(49)が出馬を表明したほか、石破氏を含め10人の出馬が取りざたされている。

この記事の関連ニュース