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【宝塚】月組異色の新トップコンビ 鳳月杏「大事に受け継がれてきた」重み胸にプレお披露目開幕

日刊スポーツ 2024年8月22日 19時7分

宝塚歌劇団の月組新トップ鳳月杏と、新トップ娘役天紫珠李の新コンビによる全国ツアー「ミュージカル・ロマン『琥珀色の雨にぬれて』」「レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』」が22日、大阪・梅田芸術劇場で開幕した。

7月7日付で退団した月城かなと、海乃美月の後任に就いた新トップコンビによる初作品で、本拠地作を前にしたプレお披露目。鳳月は入団19年目の遅咲き就任で、前トップ月城より3年先輩になる。天紫は15年入団。男役から娘役に転向しての就任で、ともに個性際立つ異色の新トップコンビ誕生となった。

鳳月は、新トップとして無事に初日を終え「(初日は)どのような気持ちでここに立つのか? と想像しながら、今日を迎えましたが、いつもと変わらない仲間に支えられ、安心いたしております」と、笑みを浮かべて満席の客席を見渡した。

芝居は故柴田侑宏さんの作で再演が繰り返される名作を、樫畑亜依子氏が演出した「琥珀色の雨にぬれて」。鳳月は、戦争を経験しながら、純粋さを失わない青年貴族クロードにふんした。ショー「Grande TAKARAZUKA 110!」は中村一徳氏の作・演出で、月城らの退団公演となった月組前作本拠地作の全国ツアー版。

終演後、月組組長の梨花ますみから「新トップとは思えない落ち着き、大人の色気を漂わせております」と紹介された鳳月。照れながらも「この梅田の地から全国へ向けてスタートします」とあいさつ。芝居「琥珀-」については「この作品に携わった先輩方、先生方がご指導にご尽力くださいました。大事に受け継がれてきた作品だとあらためて実感しました」。伝統のバトンを受けた重みを口にした。

今公演には、専科から、鳳月と同期の凛城きら、鳳月が花組時代ともに舞台を作った水美舞斗らも出演。鳳月は「水美とは約5年ぶり、凛城とは初舞台以来の共演になります」。頼もしい仲間の参戦で「このメンバーで、同じ舞台に立てる幸せを感じ、1回1回の公演を大切にしたい」と気を引き締めた。

ツアーは梅田芸術劇場で25日まで上演。その後は、9月16日の札幌文化芸術劇場hitaruまで、全国9カ所を回る。「この元気を全国の皆さんにお届けしたい」と約束していた。

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