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河野太郎氏は「間が悪い、地が出た」麻生派支援での自民総裁選出馬見通しにプチ鹿島氏が苦言

日刊スポーツ 2024年8月23日 9時25分

毎日、新聞14紙を読み比べる新聞読みの名手、プチ鹿島氏は22日夜に放送されたTBS系「news23」で、自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に立候補を予定している河野太郎デジタル相(61)が、所属する麻生派の支援を受ける見通しであることに苦言を呈した。

河野氏は改革派のイメージが強いが、プチ氏は、河野氏が派閥裏金事件を受けて解散を決めた自民党派閥の中で、唯一存続している、麻生太郎副総裁率いる麻生派を抜けていない点に言及。「河野さんって、改革のイメージで人気があるようなんですが、今回、脱派閥をうたっているこの総裁選で派閥の支援を受けて出てくるって、いちばん改革から遠いことをやっているのではないか」と指摘。「間が悪いというか、地が出たというか、最も『改革』からはズレているなあと思う」と述べた。立候補に必要な20人の推薦人を集めるために、そうせざるを得なかったのかと指摘されると「自民党員で投票権を持っている人は、考えた方がいいと思う」とも述べた。

プチ氏はまた「派閥といっても、数人が集まれば自分と考えが近い人と政策をすりあわせたり研究したりという『チーム』はあると思う。そういう意味で派閥の良さはあると思う」としながらも「そういうのを打ち出していくなら派閥の『負』の面、例えば裏金の問題はいつから始まったのかということも解明していないし、旧統一教会の問題も派閥の問題とセットになっている。それを解明せず、総裁選をやればなんとかなるという、その辺を説明していないのがいちばんザワザワしている」と訴えた。

総裁選は、いち早く出馬表明した「コバホーク」こと小林鷹之・前経済安保相(49)を含め、現段階で11人の名前が浮上する乱戦模様。プチ氏は「にぎやかでとてもいいし、政策論争をやればいいと思う」としつつ「忘れてはいけないのは、この11人のまさに裏には、80人近くの裏金議員が、息を潜めて総裁選に期待しているということ。顔が替われば自分たちは何の説明もせずに刷新できる」とした上で「ぼくが気になるのは『刷新感』という言葉で『刷新』ではない。みんな『刷新感が必要』と言っている」と、自民党議員が求めているのは真の刷新ではないのではないか、という疑問を口にした。

「6月末に、裏金議員73人が政倫審に応じず、というニュースがあった。こういう人たちが総裁候補に何を期待しているのか、ということですよね」と、皮肉まじりにも指摘した。

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