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パキスタンK2邦人滑落、所属先が最終報告で追悼「遺した功績はこれからも登山業界の指針に」

日刊スポーツ 2024年8月23日 11時28分

パキスタンの高峰K2(8611メートル)で滑落し、7月30日救助活動の打ち切りが発表された山岳カメラマンでクライマーの平出和也さん(45)と中島健郎さん(39)の所属先、石井スポーツが最終報告を行った。

同社のサイト内で「平出和也・中島健郎 K2遠征について重要なお知らせ」というページが立ち上がった。

サイトでは「2024年7月27日、平出和也と中島健郎によるK2西壁未踏峰ルートのチャレンジは、両名の滑落という事故により終了することとなりました。下記報告をご心配をおかけした方々へ向けた最終報告として、今回のK2プロジェクトを終わりたいと思います」と書き出した。

続けて「両名は数々の未踏ルートにチャレンジし、日本のみならず世界の登山界に大きな功績を残しております。その成果は私たちにも大きな影響を与え、多くの人々から敬愛され信頼をされておりました」とした上で「平出和也と中島健郎が遺した功績は、これからも登山業界の指針となり続けます。ここに両名の活躍を称え、追悼の意を表します」と締めくくった。

さらに「平出和也・中島健郎 K2西壁遠征最終の報告」の書面には「現地同行スタッフ及び関係者の聞き取りが完了したことから、事故発生から救助活動終了までの経緯をあらためて整理し、ここに掲載いたします」と記している。時系列による詳細レポート内では、両氏が「約7550mを登攀中に、氷と共に滑落した様子を撮影スタッフが目視にて確認」とある。最後の項目には「家族・留守本部・石井スポーツの協議の結果、救助を断念する」と記された。

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