Infoseek 楽天

ヤーレンズ楢原、昨年のM-1準V「コロナのおかげ」NSCなじめず吉本飛び出した決意の裏語る

日刊スポーツ 2024年8月23日 14時42分

ヤーレンズ楢原真樹(37)すゑひろがりず南條庄助(42)が、22日夜放送のABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に出演。昨年のM-1グランプリ準優勝だった楢原が、コンビの転機などを明かした。

番組では、南條と、NSC(吉本総合芸能学院)大阪28期同期の楢原が思い出のスポットをめぐり、対談した。同28期には、祇園木崎、櫻井、アインシュタイン稲田らがいる。

楢原は、NSC大阪29期で1期後輩の出井隼之介(37)と「ヤーレンズ」を組んでいるが、その以前は別のコンビでも活動していた。若手専用劇場「よしもと漫才劇場」卒業を機に、東京進出を決意し、吉本興業を退社。現在は、ケイダッシュステージ所属で活動している。

南條は、楢原に「関西弁をやめた」経緯を問い、楢原が「ルーツで言うと…」と順を追って説明した。

「母の勧めで、NSC入ってるから。大学落ちて浪人したくないし…。とりあえずNSC入学。ついてけない、周りの熱に」

NSC当時、楢原は浮いていたといい、南條も「あの距離感、そういうことか」と振り返った。

ただ、楢原も5年ほどが過ぎ「やる気が出てきた」ところで、前コンビを解散。出井と組み「お互いとも声がはれる感じじゃないから。ちょっと引いた感じで、会話ベースの漫才しませんか?って。標準語になった」と説明した。

出井と組んだ当時は、やっと漫才への思いが高まってきたところで、「ほんとは、ブラマヨ(ブラックマヨネーズ)さんみたいなのやりたかった。張りの漫才。でも、声出ないから。ブラマヨさんとか、ほんっとに理想だし」とも吐露。

機関銃のように関西弁トークを重ね、声のトーンにもメリハリを効かせてM-1王者に輝いたブラックマヨネーズにあこがれたものの、自身たちの声色、キャラクターからその道をあきらめ、今のスタイルを確立したという。

東京進出は「出井と、2人で話し合って、わりと即決だったよ。劇場になじめなかった。大阪の劇場で、同期と仲良くなれなかったのが、東京いって仲良くなれるわけがない。これ。ゼロにしていこうって」。

心機一転の再出発を決めた。ライブへ飛び込み出演するなどし、ギャラも「出ても2000円ぐらい」を積み重ね、M-1では22年に準決勝進出。昨年の準優勝で、地位を固めた。

その背景には「コロナの時に、そういう話を相方とちゃんとして、一枚岩になれたのが大きい」。コロナ禍でライブも中止が続き、相方と初恋からプライベートな話までやりとりし、互いへの理解を深めていったことが奏功したという。

「その話し合いができないコンビはダメだと思う。コロナはありがたかった。1回ちゃんと止まれたから。(姉妹コンビの海原)やす(よ)とも(こ)さんとかなら別だけど」

後輩にメッセージを送り、今年のM-1挑戦には「出る出る出る! 出るよ」と即答。「漫才が好きだから、漫才が楽しいから、認めてほしいっていうだけ」と熱い思いを語っていた。

この記事の関連ニュース