劇作家、演出家の三谷幸喜氏(63)は24日夜に放送されたTBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)に出演。自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)の不出馬表明をした岸田文雄首相の14日記者会見のフレーズに、自身の作品との「相似点」に言及した。
岸田首相は会見の中で「出馬しない私が身を引くことでけじめをつけ、総裁選に向かっていきたい」とした上で、「自民党が変わることを示す最も分かりやすい最初の1歩は、私が身を引くこと」と述べた。
このシーンがVTRで放送されたのを受けて、番組MCの安住紳一郎アナウンサーは「…ということで、何を言わんとしているかというと…。三谷さん、解説をお願いします」と、笑いながら三谷氏にコメントを求めた。
これを受け三谷氏は、自身が脚本を担当し、1997年に放送されたフジテレビ系のドラマ「総理と呼ばないで」に言及。「田村正和さんが総理大臣役で、すごいダメダメ総理でスキャンダルだらけで、最後は身を引くことにして辞めるんですけど」とあらすじを振り返り、「辞める時に会見をするんですけど、その時に『私が身を引くということが政治がちゃんと機能していることを示す、いちばんの例になるんです』みたいなことを言って辞めていったという…」とぽつり。「ちょっと似てるなと」と指摘した。
番組MCの安住紳一郎アナウンサーは「似ているなと感じたと、いうことですよね」と笑いながら応じ、「岸田さん、三谷さんの作品結構見ているみたいだから、もしかしたら頭の片隅にあったかもしれないという…」と、推測。三谷氏は笑いながら応じた。
コメンテーターのフリーアナウンサー三雲孝江が、岸田首相の会見について「追い込まれたんじゃなくて自分で辞めるというプライドを見せたような形、というふうにもとらえられなくもないですね」と述べると、三谷氏は「かっこいいな、と思いました」と評価した。