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「光る君へ」吉高由里子、役と一緒に成長「10代の頃感じていたような成長、30代半ばで経験」

日刊スポーツ 2024年8月25日 20時45分

放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜午後8時)で主人公のまひろ(紫式部)を演じる吉高由里子(36)が25日までに日刊スポーツなどの取材に応じ、これまでの撮影と今後の展開などについて語った。

22年5月の発表会見から2年以上が過ぎた。放送も後半戦となり「私は1つの作品に長く携わったことが(14年NHKの)朝ドラ以来。期間はあの時以上なので。大人になって、生まれて初めて経験することにはなかなか出会えない。めぐり合わせでこういう機会をいただいて、みなさんに愛されるようなキャラクターになったらいいなと思っています」と語った。

今作は紫式部を主人公に、1000年の時を超える長編小説「源氏物語」を生み出した女流作家の波乱の一代記を描く。8月25日の第32回以降は、まひろが本格的に「源氏物語」執筆へと向かっていく。演じる上で最も印象に残っているのも「書」だと口にした。撮影開始の約半年前から練習に励んできたといい「演技としてじゃなくて、自分の中で目で見て分かる成長は書かなと思いますね。まひろも10代から始まって今は42歳くらいまでの年齢をやっているんですけど、役と一緒に吉高も成長したということですね。向き合う時間がちゃんと応えてくれるものだなと思いました」。

普段使ったことのない変体仮名などには苦労したといい「書は日によって違うんですよ。手の震えって。コツコツやるしかない。いつも叫びながらやっていますよ」と笑った。「変体仮名も読めるようになってきて、こびりついてきちゃって怖いです。できないものができていく、10代のころに感じていたような成長が30代半ばで経験できるとは思っていなかったですね」。

同じく取材に応じた藤原道長を演じる俳優柄本佑(37)は、吉高の演技における懐の深さを特長に挙げ「長いシーンでもセリフのやりとりから、脚本に対してこういう表情をされるんだみたいな新たな表現があって、そうすると道長はこういう表情かなとか考えたり。またさらに新たな発見につれていってくれる。まひろさんとの長いシーンは引っ張ってもらっている、導いていってくれているなと思います」と語っていた。

源氏物語を執筆する姿については「めっちゃ紫式部ですよ。マジで。すごいことになっているので、お楽しみに」とPR。伝え聞いた吉高は「嫌なこというね~」と笑い「プレッシャー、ハードルを上げるようなこと言い残していかないでほしいんだけど」と語り、報道陣を笑わせていた。

今後の放送での自身のポイントについては「子どもとの向き合い方」といい、「自分よりも上の年齢を演じる難しさ。母親になったことがないですし、子どもを育てるというのも初めてですから。向き合い方に頭を悩ませています。子どもとぶつかったり、思春期の娘と急に仲良くなったり、立ち位置を経験したことないので難しいなと感じています」と語った。

放送は残り15話。吉高は少し上を見上げながら「終わった時に何を考えるんだろうな。わからない気持ちが今、込み上げてきていますね」と話した。

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