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玉川徹氏「裏金ロンダリング」自民党総裁選の今の流れを批判「企業団体献金にだれも話いかない」

日刊スポーツ 2024年8月26日 10時16分

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は26日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜御前8時)に出演し、自民党の派閥裏金事件が総裁選(9月12日告示、27日投開票)にかかわる影響についてコメントした。

24日に出馬表明した石破茂元幹事長(67)が会見の場で、派閥裏金事件に関係した国会議員の次期衆院選での公認をめぐり「公認にふさわしいかどうか、徹底的に議論すべき」と述べた。これに裏金事件の舞台になった安倍派議員が反発し、石破氏が25日になって「新体制で決めること。まだなっていない者が予断を持っていうべきではない」と、発言を修正した形になったことが報じられた。

この日解説で出演した政治ジャーナリスト田崎史郎氏は「(各候補は)裏金問題について聞かれていくと思うが、厳しいことを言うのはなかなか勇気がいると思う。(裏金問題が起きた)安倍派、二階派の議員は、派閥は解散したが140人くらいいる。自民党全体の367人の4割を敵に回すのか、ということ。裏金議員といえども1票で、それを失うことはなかなかしにくいのでは」と指摘した。

これに対し、玉川氏は「問題が矮小(わいしょう)か化されている」と指摘。「(裏金問題は総裁選で)裏金議員の公認問題に収束していきそうだけど、そもそも公認はありえない。もっと制度の問題で、企業団体献金をそうするかに、話がだれも行かない。自民党のトップを選ぶことの限界だ」と、ただした。

「自民党員は109万人といわれるが、国民の1%にも満たない。一般の国民にとっては本番は総選挙。そういう視点を忘れてはいけない」と、一部の国民が選ぶ総裁選であることに触れた上で、「目先が(本質の問題と)変わってくるというところをみると『裏金ロンダリング』のようにみえる」と、政治とカネの問題が、企業団体献金のあり方など本質的な部分から外れて議論されようとしていると厳しくただした。

玉川氏はその上で「世論調査では、自民党の支持率は上がっている。どういう人が(新総裁に)選ばれるのか見ないといけない」と述べつつ「そもそも、なぜ(今の流れの)総裁選になっているのかを思い出さないといけない」と述べ、今回の総裁選には、岸田文雄首相の不出馬表明が裏金事件を受けた引責の側面があることに触れた。

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