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米津玄師「勝手に私淑」大きな影響受けた映画監督を明かす「パプリカ」制作につながる

日刊スポーツ 2024年8月26日 11時58分

シンガー・ソングライターの米津玄師(33)が25日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜午後10時)に出演。子どもユニットFoorin(フーリン)に書き下ろした楽曲「パプリカ」の制作エピソードを語った。

子どもの頃からジブリが大好きだった米津は、自身が影響を受けた人物は宮崎駿監督(83)だったという。「勝手に私淑する気持ちで、昔からいてくれた気がする」と話した。

続けて「映画と音楽は出口は違いますけど、大人になるにつれて『どういう人なんだろう』と興味を持った。勝手に叱咤(しった)激励されるような気持ちで生活していました」と振り返った。

中でも宮崎監督の影響を最も受けたのが「パプリカ」だった。応援ソング制作のオーダーに「子どもが子どもに歌う応援ソングが分からなくて。子どもに『頑張れ』と言わせたくなかったんです。そのスタンスを考えると、宮崎監督が最初に浮かんで、最終的に『子どもをなめないようにしよう』と考えた」という。

米津は「子どもの頃を思い返すと、おじいちゃんの田舎の山の景色、花火、走り回った記憶がある。夢をかなえる以前に、夢に向かう力にすごく意味があると思ったんです」。

続けて「目的を達成するかはわずかなことで、過程に豊かなものがあると思うんです。残酷な話、子どもの夢なんて大体かなわないじゃないですか。だけど、かなえられなかった人間が不幸になるわけではないし、夢から付随して生まれる運動や感性が重要だと思った」と曲に込めた意味を語った。

「パプリカ」はあまりテレビを見ない宮崎監督にも届き「『パプリカ』だけは口ずさんでいたらしい」と喜んだ。その後、映画「君たちはどう生きるか」の主題歌に関して「鈴木プロキューサーが『パプリカを作っている人に主題歌を頼むのはどうか?』と宮崎監督に聞いてくれたところ、肯定してくれた」とオファーの依頼を明かした。

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