暑さがまだ残るなか、百貨店業界は早くも「おせち商戦」に突入だ。松屋は27日、「2025年松屋のおせち」の発表会を都内で行った。訪日外国人客が増えるなどして国内のホテルの宿泊費が高騰している今だからこそ、「人気のホテルおせち」をポイントに挙げてきた。「東武ホテル和洋中おせち二段重」（3万1500）は初登場。銀座、浅草など都内にある東武ホテルのシェフが集まって検討、試作の末に作成した、こだわりの冷凍技術で作りたてのおいしさを提供する。系列の東武百貨店では販売していたが、銀座と浅草にお互いあるという「よしみ」で今回、松屋での登場となった。
同ホテルによると、これまでは各ホテルが独自でおせちを作成、販売していたという。安定供給と販売ルートの拡充のため、百貨店と手を組んだ。
このほか、銀座や浅草の銘店シェフおせちも商品化されている。
今回の商戦で、松屋は新規16店の商品も加えて228点を販売。前回の平均単価が2万6854円だったことから、2万5000円から3万円台が中心価格帯（最低価格は1万800円、最高は21万6000円）だ。オンラインと店頭の販売比率は50対50とみている。売り上げ目標は前年比プラス2％。インターネットで9月29日午前11時から12月25日まで、電話注文と松屋浅草は10月1日（松屋銀座は11月13日）から12月25日まで、予約を受け付ける。