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石田純一が生前葬で棺おけから素足で登場「花の代わりに靴下で囲んであげる」理子夫人が弔辞

日刊スポーツ 2024年8月28日 17時12分

俳優石田純一(70)が28日、東京・有明で自身の「生前葬」に出席した。「第10回エンディング産業展」のイベントで、妻のプロゴルファーでタレントの東尾理子(48)が弔辞を読んだ。

石田は黒のちょうネクタイ姿で棺おけに入って入場。照れながら出てくると、喪服姿の理子夫人が「愛する石田純一をしのんで」と弔辞を読み上げた。「たくさんの家族がいた。いつも家族に迷惑をかけ、てこずられた。毎日驚かされた、反面教師。都知事選出馬騒動、コロナ騒動、ひとごとと思いたい」と皮肉りながらも「70歳になっても全力で子供と遊び、壱成君や、すみれちゃんにも愛された。彼の愛と教えは私たちの中に永遠に生き続ける。ありがとう、そしてさようなら」と締めくくった。

石田は「私の生前葬にお越しいただきまして、ありがとうございます。棺おけに入ったのは初めてです。生前葬というのは自分も参加できるメリットがある。突然亡くなる、何となく消えていってしまうより、ある程度元気なうちにお会いできて、いろいろなお礼や思い出を語り合うことができるのが生前葬の良さ。人間、確実に死に向かっている。いろいろな意味での“終活”をすることによって、お世話になった方へのごあいさつ、お礼、子供たち、親戚、次世代の若い人にもいろいろな事を続けて行けたらいいなと思います」。

そして「いろいろご迷惑をかけてきたかもしれませんが、最後に、後にあまり負担にならないように、言葉や公正証書とか遺言状とかを残していけたら。なるべくフラットに、もめずにいくように、そういう利点もある。死というのは、今まで生きてきた様にしか死ねない。大きなチャレンジだと思う。しばらくの間、皆さんとわずかながらでも、楽しい時間やいい思い出を作れたらいいなと思う」と話した。

大学時代の友人はビデオレターで、石田のことを「理子ちゃんが大好きで、他の女性も大好きで」と、歴代の彼女と3人でデートしたことをばらされた。そして「生前葬と言えばスティーブ・ジョブズ」と2011年に56歳で亡くなった、アップル創業者が05年のスタンフォード大卒業式で贈った「ステイ・ハングリー、ステイ・フーリッシュ(ハングリーであれ、愚かであれ)」という言葉を引用。「この言葉が日本で一番似合うのは石田純一だと思う」と締めくくった。

生前葬終了後、石田と理子夫人はツーショットで会見。トレードマークの素足のままで棺おけに入った石田は「誰しも経験がないと思うけど、何とも言えない」。自分の人生を振り返って「面白い人生だなと思う。お金だけには、そんなに縁がなかったから、そこが嫌われなかった。ギリギリで頑張ってヒリヒリ、そこが楽しい」。

理子夫人は、本当の葬式では棺おけに「靴下を入れる。ゴルフの時とかに忘れて、しょっちゅう買ってくるからたくさんある。花の代わりに靴下に囲まれるのはどうかしら」と笑った。石田は「セーターも」と同じくトレードマークとなった肩掛けスタイルのアイテムを要求。理子夫人は「それは小石田(純一)さんに」と、石田のそっくりさん芸人にたくした。

石田は、現在の日常を「仕事にして、夜は(経営する)船橋の焼き肉屋に駆けつける。家に帰るのは、午前1時。でも、まだまだやらなくちゃいけない。下の子が二十歳になるまで、あと14年は生きて頑張りたい」。

理子夫人は「70歳になっても子供たちと全力で遊ぶ。キャッチボールをして、6歳の子に真剣にバッティングを教えている」。11歳の長男理汰郎君が少年野球の全国大会で3位に輝いたばかり。石田は「いい仲間に恵まれて、みんなでやっているのが素晴らしい」と笑顔を見せた。

俳優業は引退状態の石田だが「自分は作る方に回っている。映画をやりたい」。そして「お墓は石田家の墓に入ることになる。今、生きているようにしか死ねない。十分生きたことを示すのが死だと思う」と話した。

◆石田純一(いしだ・じゅんいち)1954年(昭29)1月14日、東京生まれ。早大在学中に演劇の勉強のため米国留学。79年にNHK「あめりか物語」でデビュー。俳優以外でも司会、キャスター、バラエティー番組出演などで息の長い活躍を続けている。最初の妻との間に俳優いしだ壱成(49)、2番目の妻で2022年(令4)に64歳で亡くなった女優松原千明さんとの間に女優すみれ(34)がいる。099年(平21)に結婚したプロゴルファーの妻・東尾理子(48)との間に1男2女。

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