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コロナ対策をネタ化「水ダウ」予告通り放送に賛否 出演者は「すごい時代を乗り越えた」と感想

日刊スポーツ 2024年8月28日 23時14分

「コロナ対策」をネタにしたドッキリ企画告知がネット上で賛否が起きていたTBS系バラエティー番組「水曜日のダウンタウン」(午後10時)が28日、放送され、同企画が告知通りオンエアされた。

冒頭でプレゼンター役のサバンナ高橋茂雄が「ロケは必ずマスクしないとダメ。アクリルありました」と新型コロナウイルス禍がピークだった時代のさまざまな感染対策を振り返りながら「その光景をすでに忘れちゃってませんか?」と指摘。「コロナ対策いまだに現役ばりばりの現場があっても従わざるを得ない説」とお題を出した。高橋は「去年の5月に『5類感染症』になってから、制限がなくなった。今、あのころの制限を持ってきたら芸人はツッコむのか」と企画を説明し、対策のレベルを「現役バリバリのコロナ」の時期と形容した。

VTRでは、モグライダーともしげ、スピードワゴン井戸田潤がターゲットに。ともしげは、ニセのグルメ企画の打ち合わせでスタッフがマスク、フェースシールドで登場すると、検温や手の消毒を求められ、多少の戸惑いの表情ながら素直に従う様子も映された。ロケは当時多用されたフェースシールドを付け完全ガード。その後、共演した仕掛け人の山下真司がコロナ陽性だったことを伝えられ、濃厚接触者としてホテル隔離に向かうはずの車内でネタばらしを受けた。

井戸田も屋外ロケで、仕掛け人の渋谷凪咲との間に、当時見られた巨大な縦型アクリル板を置かれ、けげんな表情に。自己紹介で絶叫した場面では、一社提供のスポンサーとして設定されたニセの外資系製薬会社の関係者から飛沫(ひまつ)を懸念しストップをかけられた。グルメリポートでは渋谷が別室から画面越しにリモート登場となるなど、井戸田は終始戸惑い気味。ネタばらしを受けると「一社提供だから」と、スポンサーへの気遣いで素直に応じていたことを明かした。

スタジオメンバーの朝日奈央はこれらの感染対策を「当時もここまでしないといけないのかな、と違和感の中やっていた」と回想。陣内智則は「食レポの味も、しゃべる時はマスクしてから。『熱っ』というのも…」と、食べ物を口に入れた後にマスクをする一呼吸を置いてからリアクションする様子を再現し「もう熱うないよ」と笑った。ヒコロヒーは「すごい時代を乗り越えましたね」としみじみ語った。

さらに検証VTRは継続。チャンス大城と、お笑いコンビ、コンピューター宇宙の、はっしーはっぴーが、実際のコロナ禍でもなかった「やりすぎコロナ対策ドッキリ」のターゲットになった。これまでに感染者を出していないというニセの村でのロケの設定で、紙パンツ姿で塩素プールに入ったり、お互いのぎょう虫検査を行うなどの“やりすぎ”対策を求められるドッキリを受けた。

放送前に企画が告知された段階から賛否があったが、放送された後も意見は真っ二つ。「マジでコロナ禍当時のテレビ現場あるあるすぎて(特に前半は)こんなバカバカしいことやってたんだなと再認識 改めて言うけど、決してコロナで苦しんだ人や亡くなった人、医療従事者をバカにしてる訳ではない」「たぶん皮肉でこの企画やってるよなあ。コロナ対策がいかに馬鹿げたことだったか、理屈が通らないことしてたか、と。まだコロナに踊らされている人に対していい加減気づけ、と言っているようにも見える」「水曜日のダウンタウンのやりすぎコロナ対策どっきりが放送前から批判されてたけど、別に医療従事者を揶揄してるでもなく出演者も『すごい時代を乗り越えた』って言ってるし、思い出話に花を咲かせるくらいは良いんじゃないかな」など、企画に理解を示す声も見られた。

一方で「世界中でたくさんの人が亡くなって今も苦しんでいる人がいる。医療従事者にも失礼極まりないし笑いになると本気で考えたの?」「この病で苦しんだ人、亡くなった人がいるから、笑いにするにはまだまだ早い気がする…」「水曜日のダウンタウン、当時よくわからなかった新しい病気に対して医療関係者が人の命を守るために一生懸命に対応していたことを、バカにするネタにしていいものなのかっていうのが」など、抵抗感を示す声も少なからず上がっている。

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