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【王位戦】藤井聡太王位“羽生超え”も「羽生九段の偉大さを実感」一夜明け会見

日刊スポーツ 2024年8月29日 9時47分

将棋の伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦7番勝負で王位5連覇を達成し、王位連続5期獲得により、自身2つ目の「永世称号」を獲得した藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖=22)が29日、第5局が行われた有馬温泉(神戸市北区)の老舗旅館「中の坊瑞苑」で一夜明けの心境を語った。

藤井は和装から一転、ネクタイにスーツ姿で登場した。永世二冠の資格獲得に「苦しい将棋も多いシリーズだった。なんとか結果を出すことができ、永世王位の称号を得ることができ、非常にうれしく思っています」と改めて喜びを口にした。

これまで最も若い永世二冠は羽生善治九段(53)の24歳9カ月だったが、藤井は最年少記録を大幅に更新する22歳1カ月での獲得となった。

羽生は17年、当時のすべてのタイトル戦で「永世称号」を獲得する史上初の永世七冠を成し遂げた。現在はタイトルが1つ増え、8タイトルある。全8冠で「永世称号」を得るには、棋戦ごとに条件が違う。

例えば王将は通算10期獲得が条件だ。王将の永世称号は最速でも28歳となる。王将の条件に「なかなかハードルが高いな」と笑顔を見せ、20代後半の理想像について「先のことは計画はないので、1日1日を大切にしてやっていきたい」と話した。

レジェンド・羽生の大記録の数々に「羽生九段の偉大さを実感する。私自身も記録の面、対局の内容、立ち振る舞いで少しでも近づけていけたらなと思っています」。永世2冠の年齢では“羽生超え”したが、さらなる“羽生超え”を目指す。【松浦隆司】

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