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小泉進次郎氏を意識?野田佳彦元首相「金魚に立ち向かうドジョウで」立民代表選出馬を表明

日刊スポーツ 2024年8月29日 11時14分

立憲民主党の野田佳彦元首相(67)は29日、地元の千葉県習志野市内で報道陣の取材に応じ、党代表選(9月7日告示、23日投開票)に出馬すると表明した。野田氏に対しては党内から待望論があったが、これまで野田氏は慎重な構えを示していた。

この日は、民主党政権時代の2011年8月29日に行われた党代表選で代表に選ばれたのと同じ日。野田氏はその後、首相に就任した。

野田氏は毎朝恒例の駅頭での「かわら版」配りをJR津田沼駅頭で行った上で取材に応じ「熟慮して参りましたが、代表選にチャレンジする決意をした。(野党第1党代表として)再び内閣総理大臣を目指す決意を固めたことを表明したい」と述べた。

一方でこの日は、台風10号接近に伴い日本各地で大きな影響が懸念されていることもあり「きょうは決意表明にとどめ、台風が過ぎた後にあらためて、この国をどうするか、党をどう改革するか詳しくお話しさせていただきたい」と述べ、来週以降、あらためて政策の発表会見を開く考えを示した。

1986年の県議初当選から国会議員になった後も38年間、毎朝の街頭で「かわら版」と題したビラを配り続けてきた野田氏は「私は街頭で育てられた政治家だ」と強調。「ゆずやコブクロとか、街頭から生まれたミュージシャンっていますよね。私は街頭から生まれた政治家ですので」と述べ「今、やたら『改革もどき』を言っている(自民党の)世襲の多い金魚たちに立ち向かっていくドジョウでありたい。一生懸命戦っていくとお誓いを申し上げたい」とも口にした。

「ドジョウ」は野田氏の代名詞。2011年8月の民主党代表選での演説で、自らをドジョウに例えながら、書家で詩人の相田みつの詩の一節「どじょうがさ金魚のまねすることねんだよなあ」というフレーズを紹介。「ドジョウはドジョウ持ち味がある。金魚のまねをしてもできません」「ドジョウの政治をとことんやり抜いていく」と訴えて勝利。この「ドジョウ演説」が、代表選を勝ち抜く要因だったといわれている。

この日言及した「金魚」は、世襲議員で、自民党総裁選に出馬を予定している小泉進次郎元環境相(43)らを念頭に置いたものとみられる。

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