演歌歌手辰巳ゆうと（26）が30日、東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで全国ツアーの初日公演を行った。
公演前には取材に応じて「いよいよ初日。台風で来ることができなかった人にも届くようにしっかりと歌いたい」と気合を入れた。
オープニングはステージの中央からせり上がる仕掛け。ハットにマントで最新曲「迷宮のマリア」を歌唱した。「この曲のゾクゾク感を歌唱だけでなく『見せ方』でも届けたかった。パンチの効いた登場です」。
カバー曲コーナーでは、所属事務所の先輩だった氷川きよし（46）の「番場の忠太郎」に挑戦。「小さい時から歌っていた、大好きな歌です。今回はせりふ入りの曲にチャレンジをしたかった」。先日、氷川が1年8カ月ぶりに歌手復帰をしたことには「一ファンとしてうれしい気持ちでいっぱいです。氷川先輩の復帰で僕の目指す背中が明確になりました。『成長したね』と思ってもらえるようにこれからも頑張っていきます」。
この夏の思い出は、松平健の「芸能生活50周年記念」明治座公演に参加したこと。「松平さんはステージでのオーラがすごい。スターとはこういう人なんだなと思った。アドバイスもいただいて、台本には載っていない細かいところまで教えていただきました」と感謝した。
ツアーはこの日を皮切りに福岡、愛知、大阪の4都市で5公演を開催する。「大阪の藤井寺市民総合会館は6年前に成人式を行った場所。ツアーのファイナルで帰るなんて…。照れくささもあるけど、成長した姿を地元の人たちに見せたい。家族も藤井寺でやることを喜んでいるから親孝行になるのかな」。
憧れの舞台である紅白歌合戦への思いも明かした。「信号を渡ればNHKがある。夢でもある紅白出場を今年、かなえられるように頑張ります」。そしてファンには「（東京・北区の）赤羽の路上で歌っていた僕が7年たって、こうして初めてコンサートツアーを行って初日を迎えた。これがゴールではないので、ファンの皆さんにこれからも良いお知らせをもっとしていきたい」と誓った。