Infoseek 楽天

東大准教授、斎藤元彦兵庫県知事への県民の批判は「当然のことなのかな」百条委での発言に言及

日刊スポーツ 2024年8月30日 19時21分

東大准教授の斎藤幸平氏は30日、TBS系「Nスタ」(月~金曜午後3時49分)にリモート出演し、斎藤元彦兵庫県知事(46)の疑惑告発文書問題をめぐり、この日行われた兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)による斎藤氏に対する証人尋問についてコメントした。

斎藤知事は、昨年11月に県立考古博物館で行われた会合に出席する際、出入り口の約20メートル手前で公用車から降ろされた際に職員を叱責(しっせき)したとされるが、「歩かされたことに怒ったのではなく、円滑な車の進入を確保していなかったことについて注意をした」と主張。また今回の問題を告発した元局長(7月に死亡)への3カ月停職処分について「適切だった」という認識を示すなど、終始淡々とした様子で質問に答えた。

百条委での証言について、日比麻音子アナウンサーに感想を問われた斎藤氏は、斎藤知事のパワハラ疑惑に関する県職員の意識として「(県職員への)アンケートで4割、そうしたハラスメントがあったという声は深刻に受け取らないといけないと思う」と、指摘。その上で「知事は『認識はなかった』とか『覚えていない』みたいなりアクションが結構多かったが、(ハラスメントを)受け取る側、やられた側ははっきりと覚えている」とも述べた。 「権力勾配がある中では、認識の違い、ズレが、容易にハラスメントを生じさせてしまうというのは、ハラスメント講習でも習う内容。コミュニケーション不足(ということ)にずらして言ってしまうのは問題で、そもそもコミュニケーションのしかたが悪かった」と、斎藤知事の職員側とのやりとりのあり方を疑問視した。

「コミュニケーションのしかたが悪いと行政も停滞し、最終的に不利益を被るのは県民のみなさんだ」とした上で「県民が今、辞任を含めて知事に対する批判を強めているのは、当然のことなのかなという思いを強くした」とも口にした。

この記事の関連ニュース