お笑い芸人で元自衛官のやす子（25）が30日、都内で、声優初挑戦となったアニメ映画「きみの色」（山田尚子監督）初日舞台あいさつに出席した。
やす子は日本テレビ系「24時間テレビ」（8月31日～9月1日）でチャリティーランナーを務める。同局はこの日、公式HPで、台風10号接近により、市民ランナーによるマラソンイベントの中止を発表した。一方、やす子のマラソン自体は「安全に配慮しながら実施する方法を検討中です」とした。
やす子は舞台あいさつ中、MCから「明日は大変なことが待っていますが」とチャリティーマラソンについて振られたが、「自分のことはともかく、『きみの色』が多くの人に届いて欲しい」と話した。
やす子は7月に行われた発表会で、高校生のころに児童養護施設で暮らしていたことを告白。「1人でも多くの人が、施設の子供たちのことを気にかけてくれるように、一生懸命走ります」と語った。
その思いを受け「マラソン児童養護施設募金」を設立。市民ランナーとのイベントなどで集まった募金は、さまざまな事情で保護者と暮らせなくなった子どもたちを支援する、全国の児童養護施設のために役立てられることが決まっていた。
またこの日、サプライズで共演者から誕生日（9月2日）前祝いの花束を受け取ると、「落とし穴以外のサプライズは初めて～！」と喜んだ。「目の前のこと1つ1つをコツコツやってきたから今があるので続けていきたい」と宣言。その上で、「26歳はお休みが欲しいです」と訴えた。
声優初体験については、「山田監督から『自由にやっていいよ』と言われたけど、マネジャーから『はい～！ は言わないでいきましょう』と言われた」と明かした。「初めてのアフレコが山田監督の作品でできて良かったです、はい～！」と感慨深げに話した。