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斎藤元彦知事のパワハラ疑惑 元厚労官僚の中野雅至氏「霞が関なら…」元総務官僚の気質を指摘

日刊スポーツ 2024年8月31日 13時26分

元厚労官僚で神戸学院大学教授の中野雅至氏(60)が、31日放送の読売テレビ「あさパラS」(土曜午前9時25分)に出演。兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑をめぐる県議会の調査特別委員会(百条委員会)での発言について、私見を述べた。

斎藤知事は、車両進入禁止の場所で20メートル歩かされたことに腹を立てて職員を怒鳴り散らしたとされている。しかし30日に行われた百条委員会では、「歩かされたのを怒ったのではなく、円滑な車の進入経路を確保していなかったので怒った。合理的な指摘だった」と主張した。

斎藤知事は元総務官僚ということもあり、中野氏は「本人はもうずっと、叱責(しっせき)で通すと思います。本人の意識の中でも、この程度は霞が関なら、わりかし常識的な範疇(はんちゅう)の仕事の怒り方やと思っていると思います」と指摘した。

「(今は)時代が違うけど、そう育てられてきた。僕らもそうですけど、大臣が来たらバッと(エレベーターの)ボタンを押したりとか、水をパッと入れたりとか」と自身の官僚時代の経験を振り返って加えた。

斎藤知事についても、「そういうのがとっさに身についている人にとっては、(職員に対して)『こいつらちょっと動きが鈍いな』っていうのは、ずっと観念として染みついているから、言い続けると思います」との見方を示した。

これに、番組MCのハイヒール・リンゴ(63)は、「新人のマネジャーが付いたら、私らの3歩前ぐらいを歩いて、パッとエレベーター(のボタンを)押すから、『(自分で)押せるよ』って言うねん。押されへんようになったら『押してね』って頼むけど…」と、過剰な気遣いに困惑していることを明かした。

その上で「やらんでええことまで気を使ってしまうと、それが常態化してしまうじゃないですか」と懸念を示していた。

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