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川合俊一氏に大物財界人が語ったひとこと 日本バレー協会会長就任が実現した舞台裏を明かす

日刊スポーツ 2024年8月31日 14時47分

「不敗神話」「強運伝説」で知られる日本バレーボール協会会長の川合俊一氏(61)は31日、長年親交がある歌手和田アキ子(74)がパーソナリティーを務めるニッポン放送「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」(土曜午前11時)に出演し、自身が会長に就任した経緯について、和田に語った。

就任の最後の決め手になったのは、当時所属していたトヨタ自動車の豊田章男社長(現・会長)の「いいね」というひとことだったと明かした。

川合会長は2015年にトヨタが設立したビーチバレーボール部のゼネラルマネジャー(GM)に就任。会長就任の打診があった時はトヨタ所属で、愛知にも家を借りながら活動していた時期だったという。

和田に「ビーチバレーも教えていたのに、なんで会長になったの?」と問われた川合会長は、当時、協会で不祥事が起きたことに触れながら「次期会長候補について、20人くらいに『どんな人がいいか』という聞き取り調査が始まり、ぼくもその中に入っていた。そこではいろんなことを言ったが、いちばん大事なのは会長をやっていただけませんか?と言った時、即答みたいな感じで応じる人はやめてほしいと。優秀な人は何歳になっても優秀で忙しいはず。即答どころか忙しいから、と断るような人じゃないとだめですよ、というふうに言った」と振り返った。

「2週間後にもう1度お会いしたら『9割方、川合さんがいいと。条件が全部合っている』と言われた。でもぼく忙しいですよ、無理ですよと、言ったら『無理だと言う人を選べと言われましたよね』と。ブーメランが返ってきた」と、はからずも協会側にアドバイスした言葉を自分自身が口にしていたと、笑いながら述べた。

「当時はトヨタの嘱託社員なので、そんなことは勝手にできない。(ビーチバレー部の)部長に相談したら決められないと本部長に話がいき、本部長から役員にいくと、(最終的には)章男社長までいったんですよ」と明かした。

そこで「トヨタのビーチバレーボール部を強くするために励んでいますが、このたび日本バレーボール協会の会長に打診があった、と。私はトヨタのビーチバレー部のために頑張りますが、本体のバレーボール協会が崩れてしまうとビーチバレーも落ちてしまう。本体を立て直すために受けようと思いますが、いままでトヨタで学んだコーポレートガバナンスを1つの競技団体に落とし込んだらどんな変化をするか、チャレンジしてみたい」という内容を手紙にしたところ、章男社長から「いいね」とのコメントを受けたという。

川合会長は「聞いたら、章男社長の『いいね』は、最高の言葉らしいんですよ」と、快諾されたと明かした上で「トヨタから出向で日本バレーボール協会に行っているから、協会があまりよくない方向にいくと、トヨタが悪いんじゃないかと言われかねない。絶対にしっかりさせないといけないんです」と、強調した。

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