歌舞伎俳優市川團十郎（46）が2日、都内で、主演舞台「JAPAN THEATER『SEIMEI』」の制作発表会見を行った。
平安時代、陰陽師（おんみょうじ）の安倍晴明と都を守る四神を軸に、神々と人間の共存や調和を描いた作品。
安倍晴明役の團十郎は「新しい歌舞伎を作っていこうということで集まった。少し荒ぶるものも出てくるような、今までにはない晴明もできたらいいなと思っています」と自信を見せた。四神の1つで晴明を裏切る朱雀役の関西ジュニアのグループ「Lil かんさい」嶋崎斗亜（21）は「若いエッセンスを舞台に生かしたい」。
嶋崎の印象について團十郎は「イマドキの男性はこういう方がもてるんだろうなと。私も修業したい」。2人の距離を縮めたいという嶋崎に團十郎は「オンラインゲームは家でできる。そこから距離を近づけられる」と笑顔で提案した。
ツーショットの写真撮影では、手のひらを上に向けて前に突き出すギャルピースを嶋崎が團十郎に伝授。「初めてやった」「恥ずかしい」と言いながらも、團十郎はポージングに応じた。
その後に指ハートを作ることを求められた團十郎は「これは（長女の）麗禾とやっている」と余裕の表情。その後に「2人で肩を組んで」と取材陣からオーダーが飛ぶと嶋崎が「いいんですか？」と感激の様子。撮影後に團十郎は「『いんですか』は衝撃だった」と笑顔で振り返った。
会見には脚本の今井豊茂さん、演出の広井王子さん、神楽振り付けのケント・モリさん、歌舞伎音楽の田中傳次郎も参加した。
大阪公演は来年2月19日からオリックス劇場で、東京公演は同3月1日から新宿のTHEATER MILANOーZaで開催する。