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【宝塚】芹香斗亜 退団後は「見えていない」4・27まで「この世界にどっぷりと」/一問一答 

日刊スポーツ 2024年9月3日 16時5分

来年4月27日付での退団を発表した宝塚歌劇団の宙組トップ芹香斗亜(せりか・とあ)が3日、大阪市内のホテルで会見。パール色のスーツに白シャツで登壇した。宙組では昨年9月に所属団員が急死。一時公演が停止し、今年6月に活動再開となった経緯もあり、劇団側は、質問内容を「退団に関するご質問のみに限らせて頂きます」と念押しして会見はスタート。芹香は、穏やかな笑みを携えて会見に臨んだ。

一問一答は以下の通り。

-退団を決めた経緯は? 昨年、組子(団員)が亡くなったことが退団へ影響を与えたか

芹香 退団については、ある学年を超えたあたりから、ずっと考えておりました。芸の道は、これというゴールが明確ではないので、トップスターに就任いたしました時に、本公演(本拠地作)を3作品、これを自分のゴールと決めました。

-影響についてはどうか

芹香 そうですね、トップスターに就任いたしました時に、もう3作っていうことを心に決めておりましたので。直接関係があることではございません。

-退団は組メンバーにいつ伝えたか。どのような反応だったか

芹香 発表のタイミングがちょうど、先日終わった公演と、次の公演の稽古に向けて休みの真っただ中だったので、まずは文章にて、宙組の組子には連絡させてもらいました。なので、反応といったところはちょっとまだ…ですが、次に宙組は2手にわかれて公演をさせていただきますので、それぞれの集合日に直接、顔を見て、みんなにごあいさつしたい。

-トップ(本拠地)3作は(近年の傾向としては)短いが、宝塚で学んだことを具体的にお願いします

芹香 もう本当に、人生の半分以上、この宝塚で過ごしておりますので、私という人間を作る…。ほとんどの…全てを、学ばせていただいた。でも、一番学んだことは、自分自身と誠実に向き合うことです。

-相手役(トップ娘役の春乃さくら)には?

芹香 (春乃には)前回の公演中、しかるべきタイミングで直接顔を見て伝えました。彼女の反応は、彼女の許可を取っておりませんので、私の口からは。機会があれば彼女に聞いていただきたいと思います。

-ファンへの思いは

芹香 今の私があるのは、本当に皆さまの存在があってこそ。皆さまがいてくださったから、どんなことも乗り越えてこられました。どれだけ頑張っても、お返しできないほどの大きな大きなパワーをいただいておりました。残りの宝塚人生、持ち得る全ての力を出しまして、皆さまに少しでもお返しができるよう、すてきな舞台をお届けしたい。

-93期は雪組の彩風咲奈さんと2人。先日、大劇場を卒業した彩風さんにはどう報告をしたか

芹香 文章で(伝えた)。コロナ禍以降、同期や他組の生徒とコミュニケーションをとる時間がなかなかとれなくなって。それは心残りではあります。もっと交流ができたら、いろんな学びがあっただろうなと。でも、すごく大切な同期生。まさか(宝塚音楽学校に)入学した時、私が一番長く在籍するとは夢にも思っていなかった。

-退団後のビジョンは

芹香 いや、まだ全く見えていないです。この18年間、宝塚の、舞台のことだけを考えてやってまいりましたので。この4月27日までは、この世界にどっぷりと浸って、思う存分、満喫したいと思っております。その先は自分の心躍る、ワクワクしたことを見つけていければ。

-母(劇団OG白川亜樹)からは何と?

芹香 母も「よく頑張った」と言ってくれました。

-宝塚での思い出は

芹香 本当にいろんなことがありました。でも、私の中で意識が変わった、節目となっているのは宝塚100周年の時。歴史の重さとか、先輩方が本当に、愛を持ってこの劇団をつなげてきてくださったと感じました。メディアの方々からも注目されていると肌で感じ、もっともっと宝塚歌劇が発展していくといいなと、思って。そのためには、自分のパフォーマンス力をあげるのが先決。そこで意識が変わりましたね。

-後輩に残したい思い、メッセージは

芹香 この先の皆さんの活躍を見て、楽しみにしたいと思っております。

-18年間の宝塚人生を振り返って

芹香 ひじょうにエキサイティングな人生だったと思います。

-9カ月ぶり活動再開した大劇場で見た景色は

芹香 初日はやはりすごく緊張いたしました。もう「緊張したな」っていう記憶しかないんですけれども、でも、それ以上に、お客さまの温かい拍手、今までの18年で最も幸せで、最も温かい、そんな空気を感じられた公演でした。

-宙組にはどんな組になってほしいと?

芹香 みんな健康で、心から幸せになってほしいと願っています。

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